目次

大手グループのアライアンスは低価格LCCにどうやって対抗する

1.航空業界では「アライアンス」と「LCC」の2つが大きな軸をなしています。これらの背景と現状、そして今後の動きについて概観していきます。

アライアンスとは、国際間で企業が戦略的に提携関係に入ることで、現在の航空業界の主なプレーヤーの1つとなっています。このような提携関係は、何も航空業界にだけ見られるものではありません。自動車業界でも通信業界でもアライアンスが進んでいます。

アライアンスは、グローバル社会では普遍的なものとなっているのです。アライアンスが重要になってきているのはなぜでしょうか。それは、経済がグローバル化し、巨大で複雑な国際市場が登場した中、1社だけの力でライバルと競争することが難しくなってきたからです。

為替レートの動きも激しくなりました。情報化の進展によって、かつてはとても情報が入らなかった辺境とも言えるような場所での出来事が、世界全体の相場に即座に影響を与えるようになったのです。
さらに、生産拠点を国際的に展開するのであれば、その土地の事情をよく知ったパートナーと組んで、相互に独立性の高い関係性を築くことにもメリットがあります。
文化的リスクやコミュニケーションリスクなどを考えた場合、自社単独で国際展開するよりもよほどリスクが少ないからです。

2.航空アライアンスにはこんなメリットがある!
アライアンスに加盟する航空会社は、さまざまな側面で連携を進めることで、競争力の強化を図っています。
まず、燃料や機材などの共同購入を行うことによって、スケールメリットを享受しようとします。つまり、各社の需要をまとめて大量発注することで、供給元に対する交渉力を高め、より安く調達しようとしているのです。

次に、お互いの便の乗り継ぎをしやすくすることで、ネットワーク効果を高めようとしています。その際には、多くの場合、すでに述べたATIの取得が重要なカギとなってきます。運航ダイヤや運賃を自由に調整することは、ATIの取得をもって初めて可能になるケースが多いからです。

さらには、乗り継ぎをしやすくするような空港ターミナルの配置、待合ラウンジの共用化なども挙げられます。たとえば成田空港では、アライアンスごとに使用するターミナルが分かれています。これは海外の他の空港でも広く行われていることです。
世界の航空市場はどのような状況になっているのでしょうか?
現在、世界の航空会社は、アライアンス、LCC、そのどちらにも属さない航空会社の3者に分類できます。

3.大手航空会社はアライアンスで連携強化を図る
航空業界では、国境を越えたアライアンス(企業提携)が進んでいます。現在、主なアライアンスとしては、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームの3つがあります。いずれも欧米の航空会社が中心にあり、世界各国の航空会社がこれに加盟しています。

ちなみに、日本航空はワンワールド、全日空はスターアライアンス入っています。各航空会社は国際的な競争力を手に入れることを視野に入れつつ、このようにアライアンスを組んでいます。最近では、アメリカン航空を中心としたワンワールドと、デルタ航空を中心としたスカイチームとの間で、日本航空の争奪戦が繰り広げられたことが記憶に新しいのではないでしょうか。


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