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航空会社の旅客機の便名にルールはないけど面白い発見がある

1.便名に決まったルールがある
ロンドンを旅したときのことです。利用したのは英国のBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)でした。成田からの往路は「BA006便」で、ロンドンからの復路は「BA005便」。この二つの便名の数字を見て「奇数便は海外から日本へ、偶数便は日本から海外へというルールがあるのかな」と思いました。

ところが、次の機会には同じ英国のヴァージンアトランティック航空でロンドンへ飛んだのですが、すると今度は成田からロンドンへ向かう便が「VS901便」でロンドンから成田への便が「VS900便」と、奇数と偶数が反対になっていました。

旅客機の便名を表す3ケタの数字は、いったいどうやってつけられているのでしょう。エアライン各社に共通する決まったルールがあるのでしょうか?

2.国内線は「上り」「下り」のイメージ
結論から言うと、航空便の便名を表す3ケタの数字には、どのエアラインにも共通するというルールは発見できません。ただし、エアライン1社1社をくわしく見てみると、方向別に整理されるなど各社ごとの決まりは存在するようです。

数字のケタ数も、よく見かけるのは前述したBAの「006便」やヴァージンアトランティック航空の「900便」のように3ケタですが、最近は増加する便数に対応して4ケタの数字を使用するエアラインも増えてきました。

JALグループでも、2004年から国内線には1000番から4000番台の4ケタの便名を併用するようになっています。たとえば、羽田空港を離発着する便にJALが割り当てているのが1000番台。JR新幹線では東京駅を中心に「上り」は偶数、「下り」は奇数の数字を割り振っていますが、同様にJALでも羽田発が奇数便で羽田着が偶数便というルールを採用しています。

ちなみに伊丹空港を離発着する便は原則として2000番台、福岡空港を離発着する便は3000番台で、それぞれの空港から発つ便を奇数に、到着する便を偶数にしています。
では、国際線ではどんな取り決めがあるのでしょうか?


3.国際線は東から西への便が奇数
国内線と同様に、国際線も成田からのJALの出発便には奇数の到着便には偶数の数字が割り振られているのかと思うと、そうではありません。

たとえば成田からロサンゼルスに向かうのは「JL062便」、帰りは「JL061便」です。ANAのロサンゼルス線も、行きが「NH006便」で帰りは「005便」。国内線と統一して、JALであれば日本から海外への行きの便のほうを「061便」で帰りが「062便」でもよさそうなものですが……。空港スタッフの一人に聞くと、彼はこう説明してくれました。

国際線では地球全体で考えて、東から西へ向かう便を奇数、反対に西から東へ向かう便を偶数にしています。こういう決め方をしているエアラインは、外国系にも多いですよ」たしかに。たとえばシンガポール航空でも、エアバスA380を運航している成田(東)からシンガポール(西)への便を「SQ637便」に、シンガポール(西)から成田(東)へ向かう便を「SQ638便」としています。

4.各社とも「001便」はメイン路線
こうしたルールに従えば、便名を見ただけで西行きか東行きかがすぐにわかるので、便利です。ただしエアラインによっては、日本の国内線の「上り」と「下り」のように、自国を中心に海外への便を奇数、海外から自国に戻る便を偶数にしているところもありますので、注意が必要でしょう。

その1社が大韓航空で、ソウルから成田を経由してロサンゼルスに向かう便は「001便」、ロサンゼルスから成田経由でソウルに戻る便は「002便」となっています。冒頭で紹介した英国のBAとヴァージンアトランティック航空の例のように、エアラインによって足並みが揃っていないところも少なくありません。

ところで、各社とも「001便」「002便」には、そのエアラインにとってのメイン路線か、古くからある路線に割り振っているケースも多いようです。大韓航空のソウル/成田/ロサンゼルス線のほかでは、JALがサンフランシスコ/成田線に、ANAがワシントンDC/成田線にそれぞれ001と002という数字を採用。また太平洋路線の開拓者といわれるノースウエスト航空では、ロサンゼルス/成田/マニラ線に001と002という便名を割り当てていて、その路線に対する思い入れや歴史の深さを感じることができます。


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