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航空券の有効日数に迫る!最高滞在日数だけでなく最低日数もある

1.航空券の有効日数に迫る!最高滞在日数だけでなく最低日数もある
航空券の有効日数に迫る
割引航空券には、10日フィックスとか90日オープンといった種類があるが、これも正しく理解しておこう。フィックスというのは日付変更のできない航空券、オープンというのは、復路便の変更が可能な航空券で、復路は予約せずに出発することも可能だ。

厳密には、往路に経由地などでストップオーバーする場合は、往路であっても経由地から先の部分は日付変更可能になる。またフィックスの航空券でも、全く変更の利かない航空券と、手数料を払えば1回のみ変更可能といった航空券もある。

さらにフィックス/オープンと呼ばれるタイプもあり、これは復路便も予約を入れて発券しなければならないが、出発後現地では変更可能という航空券である。

次に有効期間の10日、90日などという期間も航空券ならではのルールがある。これはこの間に往復するという意味だが、たとえば10日フィックスのANAの航空券でシンガポールを往復するとしよう。最大で10日間なのだから、9泊10日まで滞在できると思われがちだが、そうではない。

航空券は「翌日起算」といって、出発日は数えないルールになっている。たとえば12月1日に成田からシンガポールへ向かったとすると、単純に12月1日に10日を足した12月11日が最終有効日になるが、その最終日に最後の便に搭乗すればいいことになっている。

するとANA便のシンガポールから成田への便は夜行便もあるが、12月11日深夜にシンガポールを出発、12月12日早朝成田着でもかまわないことになる。10日フィックスの航空券といっても、パッケージツアー的にいうと10泊11日間、また帰国便に夜行便を使うと10泊12日間の日程にまで対応できることになる。

また割引航空券には最大滞在日数のほかに最低滞在日数もある。たとえばシンガポール行きであればほとんどが2日で、やはり翌日起算なので1泊2日という行程は組めない。最低でもシンガポールに2泊する必要があり、帰りに昼行便を使えば2泊3日の行程が最短日程となるし、復路が夜行便であれば2泊4日が最短日程となる。

また北米なら3日というのが最低滞在日数で3泊5日が最短の日程になる。テレビではよく忙しい芸能人が海外ロケでニューヨークに1泊3日で行って帰ってくるなどということが行われているが、こういった行程は割引航空券では組むことはできない。

2. 割引航空券に最高滞在日数があるのは分かるが、なぜ最低滞在日数が必要なのか?海外間の長距離路線では最低滞在日数7日、10日というのも多く、理由は、割引航空券はバカンス用で、出張に使われないようにという配慮であった。「出張なら正規の運賃を使え」ということである。

なかなか理解しにくいが「長距離を3、4日で往復するのは出張しか考えられない」という前提なのである。日本発の航空券でも、世界一周航空券などは最低滞在日数が14日(14泊16日である。さらにヨーロッパ内などでは最低滞在日数が「サンデールール」というのも多い。

目的地で土曜日の夜を過ごすことが条件で、往路土曜、復路日曜なら適用されるが、往路月曜、復路金曜では不可というルールだ。やはり出張に使えないようにしていて、欧米では「土曜の夜を家族などと過ごさず、出張先に滞在しているということが考えられない」という前提なのだ。
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