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インターネットVS飛行機|メールの普及で人の移動が減っている

1.インターネットは空のライバル
競争環境のことをより広くとらえた場合、航空産業は、今後、インターネットのような情報通信手段ともますます競合するようになっていくことでしょう。

インターネットが普及し、Eメールが一般的に使われるようになるまでは、人々はさまざまな情報を伝達するために、実際に人に会いに行ったり、物を届けたりしなければなりませんでした。

しかし、インターネットが普及することで、かなりのコミュニケーションがEメールなどを通して行われるようになりました。これによって、人の移動が減少したという主張もあります。実際に、経済が絶頂期にあった1998年に米国で行われた調査では、情報手段が発達したことで、それほど重要ではない物の受け渡し程度の人の移動は減少したという報告がなされています。たしかにそうした面はあるでしょう。

しかし、だからと言って航空機による移動が必要なくなるかと言えば、そういうわけでもないでしょう。
たとえば、インターネット経由では伝達できない情報も多く存在します。人間のコミュニケーションの中で、文字化できる割合は1~2割程度だと言われています。その他は、身振り手振り、顔の表情といったボディー・ランゲージや、その場の雰囲気によって感じ取られるものなのです。

2. また、インターネットにはセキュリティー上の問題がつきまといます。さまざまなセキュリティー確保のための手段が考案されてきていますが、それでも完全にはなりません。必ず何らかの形で漏えいの危険を伴うのです。

最後に、情報技術が発達した結果として、その鮮度の劣化、つまり陳腐化までの期間が短くなっているということにも注目する必要があるでしょう。重要な情報は、できるだけ早く、直接に人と人が相対して伝達した方がいいケースも多いはずです。国際化が進む今日、このような直接的かつ迅速なコミュニケーションを支えるインフラこそが航空なのです。航空はインターネットなどの情報手段と競合関係にありながら、同時に補完的な関係にあると言うことができるでしょう。



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