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空港スタッフとして航空機の機体整備士で働こう

1.航空機体整備士
航空機は一度に何百人もの人を乗せて飛んでいる。機体になんらかの故障が生じれば、多くの人の命が危険にさらされることになる。航空機をいつもベストな状態に維持し、安全に運航できるように機体を整備するのが、メカニック(整備士)の仕事だ。
このメカニックの仕事は、大きく分けて2種類ある。到着して次のフライトまでスポット(駐機場)で待機している航空機や、ハンガー(格納庫)で航空機を整備する「ライン整備」と、装備工場、原動機工場などで部品やエンジンを専門に整備する「工場(ドック)整備」である。

ライン整備士は、航空機を次のフライトに出していいかどうか機体の外部や内部をチェックし、問題があれば部品を交換したり、場合によっては工場内に持ち込んで整備をする。そうして、最終的に整備を担当した整備士のOKサインがあって初めて、航空機は出発することができるのである。
また、航空機は、出発前の点検だけでなく、飛行時間がある一定の時間を経過すると、定時整備という定期点検を受けなければならない。機体全体ばかりでなく、部品ごとに定期点検を受けることになっており、飛行の原動力となるエンジンも、機体から取り降ろして原動機工場で定期点検を受ける。このように幾重ものチェックを受けて、航空機は安全に飛ぶことができるのだ。

新型航空機は刻々とハイテク化し、整備士に求められる知識や技能も日進月歩に変わる。部品の整備を専門とする整備士は、担当する部品に対する深い知識が必要となるのである。
ライン整備では、整備士がシフトを組んで24時間体制をとっているが、原動機工場や装備工場の整備士は、一般の企業と同じように朝から夕方までの決まった時間内で勤務しているケースが多い。

航空会社か整備関連会社に就職するのが近道
メカニックとして働くには、ふたつの方法がある。航空会社に就職する方法と、航空会社の関連企業である整備専門会社に就職する方法である。どちらの場合も理工系の学生を対象として募集が発表される。学歴で見てみると、航空会社は4年制大学卒業以上、整備関連会社は整備専門学校を卒業した人を中心に採用することが多い。ただし、近年は整備専門会社でも、高等専門学校や4年制大学を卒業した人を採用するケースが増えてきている。

航空整備士の道を志す人は、大卒の場合、機械、電気、電子関連、とりわけ電子工学、コンピュータ関連の学部・学科を専攻していると有利である。これは、航空機が年々ハイテク化しているため。ただし、大卒の場合は当初、整備の現場を担当するものの、後に技術開発業務や管理業務へ配属されるのが一般的だ。
メカニックのもうひとつの大きな需要は、整備を専門とする航空会社関連の子会社にある。このような企業には、特定の航空機の整備や部品の整備。点検のみを行っているところが多い。中には、航空機の内部ではなく、航空機に積み込んでいるオーデイオ・ビジュアル関連を専門にする整備会社などもある。

このように、航空会社関連の整備会社では、企業の整備内容に則してより専門的な知識を持った人材を必要とする。
航空会社や整備を専門とする会社では、公募も行っているが、学校推薦による採用も少なくない。もし、高校卒業を控えて航空整備士を志し、進学する学校の選択をするならば、学校選択の段階でどのような企業に推薦実績があるのかをあらかじめ知っておくと将来の就職が有利になる。

第三の整備士の道として、外資系航空会社の整備がある。多くの外資系航空会社は、日本航空などに整備を委託しているが、中には独自に整備を行っているところもある。こちらは時々新間の求人欄に募集が掲載されている。しかし、外資系になると整備士としての資格や経験が求められ、また相当の英語力を求められることが多い。

整備作業に従事しながら勉強しさらに資格を取得する
航空会社や整備会社に入社し、実際に整備の仕事に就いたからといって一人前の整備士になったということにはならない。整備作業に従事しながら勉強し、資格を取得する必要がある。資格には、一等航空整備士、二等航空整備士、三等航空整備士の三種類があり、二等と三等の各整備士は、整備・確認できる航空機の重量に制限が設けられているが、一等航空整備士には重量制限がなく、航空機の型式ことに資格が与えられる。つまり、航空会社や関連会社の整備士として一人前に活躍するためには、一等航空整備士を志し、しかも整備できる航空機の型式を増やしていく必要があるということだ。これは、航空機がそれぞれの独自の開発を進めているために、航空機の整備を十把ひとからげに処理できないためである。

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