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主翼の枚数や位置による分類
主翼が1枚のものが単葉式で、現在はほとんどこの形式である。2枚の主翼を上下に重ねたものが複葉式で60年前まで使われた形式で、現在でも少数だが曲技機などに見られる。世界初の飛行機フライヤ一号も複葉機であり、少しでも多くの揚力をつけようと翼を二段重ねにした。3枚の主翼を重ねた飛行機まであった。
しかし、翼を2枚にすると重量がかさむのと、上面の翼と下面の翼とで気流が干渉しあい、かえって揚力を減らすことがわかってきたので、採用されなくなった。
単葉式には、主翼を取りつける位置が3種ある。主翼が胴体の上部または上方についているものが高翼式。胴体の中ほどに主翼がついたものが中翼式、胴体の下面に主翼がついたものが低翼式で、現在最も多い形式である。
飛行機の用途にあわせて主翼の位置は決められる。
エンジンや脚の形などによる区別
旅客機には定員による分類方法がある。
明確な基準はないのだが、一般に標準座席数が350以上のものを大型旅客機、100以上350未満のものを中型旅客機、100未満のものを小型旅客機と分類する。
機体に取りつけられたエンジンの数により、1台のものを単発式、2台以上のものを多発式と呼ぶ。多発式のうちエンジンが2台のものを双発式、3台のものを三発式、4台のものを四発式と呼ぶ場合がある。小型機のなかで定員が10名に満たないものは単発式が多く、それ以上の機体には双発式以上が用いられることが多い。
脚の形式により、昔の固定脚式と、現在最も多い引き込み式に分けられる。空中では無用の脚であるから、引き込めたほうが抵抗が少なく、早い速度がだせる。
また、脚の配置により、地上でしっぽの下がった尾輪式と、水平に駐機できる前輪式がある。
軍用機には、空母に着艦できる艦上機があるので、陸にしか着陸できない飛行機を陸上機と分類する。
また、水上から発着するのが水上機で、水上機にはフロート式と飛行艇がある。水上機に引き込み式の車輪をつけ、陸上と水上から発着できるものを水陸両用機と呼ぶ。
飛行機の分類法には多種多様なものがあり、以上あげたものは、そのうちの代表的なものにすぎない