警察と同じ公安職で法律違反の外国人を取り締まる
入国警備官の任務は、
不法就労や犯罪を犯す外国人に対処し、日本の安全と社会の秩序を維持することだ。
入国審査官が不審と判断した人物に事情聴取し、調べるのが入国警備官。業務内容は違反調査、強制退去、摘発、収容、警備、送還などさまざまだ。
警察官と同様に公安職としての役目を担っている。日本に在留する外国人の管理も行う。不法残留している外国人が約19万人にも達するなか、ますます重要性が高まっている業務である。
違反調査とは、一般からの情報や独自に得た情報に基いて、法律に違反している外国人がいないかどうかを調査すること。法律に違反している外国人に逃亡の可能性がある場合は、その身柄を拘束することもできる。これを「摘発」と呼ぶ。摘発は早朝や深夜に行ったり、危険な場所に行く場合もあるので、機敏な動きや適切な判断力が要求される。摘発によって身柄を拘束された外国人は、地方入国管理局に設置された収容施設に収容される。これらの施設を警備するのも入国警備官の仕事だ。違反審査の結果、強制送還と決定された外国人を確実に送還する。2006年に強制退去になった外国人は約5万6000人、また、不法残留している外国人は約17万人にも達する。
不法入国者を取り調べ、外国人による犯罪を未然に防ぐ
入国審査官が不審と分祈した人に事情聴取をして、入国させても問題がないかどうか調べるのが入国警備官。ただし、業務は空港だけではなく、強制退去、摘発、警備、送還など様々である。
国家公務員試験ではなく専用の試験を受験しよう
入国警備官も、入国審査官と同様、法務省の入国管理局の管轄。だが、国家公務員試験ではなく、「入国警備官試験」に合格しなければならない。法務省のウェブサイトには、人国警備官採用試験についての情報ページがある。
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