目次

客室乗務員の制服やユニフォームのデザインが個性あって面白い

1.空の日について
多くの人たちに航空への理解と関心を高めてもらおうと、毎年9月20日が「空の日」と制定されました。この時期には例年、各地の空港で「航空教室」や「体験飛行」などのイベントが繰り広げられます

その中でも、多くの空港で目玉企画として開催されるのが「客室乗務員の制服ファッションショー」です。客室乗務員の制服はきっと、マニアにはたまらないのでしようね。

2.ファッション性で群を抜くエールフランス
いや、マニアに限ったことではありません。
広告やCMに携わるギョーカイ人からエアラインの経営層まで、客室乗務員のユニフォームには多くの人たちが注目しています。

自社のブランドイメージを利用者たちにどう伝え、ファンを増やしていくか。どのエアラインにとってもそれは非常に重要で、機内や空港でたくさんの人たちの目に触れるユニフォームがその広告塔としての役割を果たすからです。

なかでもローカル色の豊かさが売り物なのはアジア系各社だ。シンガポール航空やマレーシア航空のサロンケバヤ、ベトナム航空のアオザイ、エア・インデイアなどのサリー、タイ国際航空のタイシルクのドレス、チャイナエアラインのチャイナドレスなど、目にするだけでも旅心がくすぐられる。

30年以上、制服のデザインを変えていないシンガポール航空に代表されるように、各国の民族衣装を着用したクルーは、各社のシンボル、アイコンと位置付けられており、有名デザイナーを起用するなど、各社はイメージアップに余念がない。

経営の節目に制服を一新する会社も多い。たとえば全目空は、初のジャンボ機導入、創立30周年などに合わせて制服をリニューアル。最近では、国内線全便を「ANA」便名に統一したことを受け、05年春に新ユニフォームを導入した。また日本航空では、経営統合により新しいJALグループが誕生した04年春より新ユニフォームの着用を始めた。

とくにここ数年、エアライン各社は制服デザインにより自分たちらしい「個性」を盛り込もうと、大胆なリニューアルを進めてきました。その代表例の一つが、エールフランス航空のユニフォームでしょう。デザイン専門学校で学ぶ知り合いの学生たち数名に集まってもらい、エアライン数社の客室乗務員たちの写真を見せて意見を聞いたところ、彼女たちから最も多く支持されたのがこのエールフランス航空でした。

「布製の真っ赤字なベルトがアクセントになっていてステキです」
「制服らしくないデザインがいいですね。さすがファッションの国!」デザイナーの卵たちは口々にそんな感想を話してくれました。

デザインを手がけたのは、有名なフランス人デザイナー、クリスチャンーラクロワ氏です。基本色は過去70年間にわたりエールフランスのイメージカラーとして定着している「ネイビーブルー」で、これまでの伝統を継承しながらもエレガントで都会的なスタイルと機能性を兼ね備えたデザインに仕上げました。改めてじっくり見てみると、なるほど、ファッション性としては群を抜いたデザインかも知れませんね。

3.一度見たら忘れられないシンガポール航空の制服
客室乗務員たちのユニフォームを語る上でもう1社、外せないのがシンガポール航空です。
フランス人デザイナー、ピエールーバルマン氏の手による独特なユニフォームの印象は、一度乗ったら忘れられません。シンガポール航空と聞くと、真っ先にこのカラフルなサロンケバヤの民族衣装を思い浮かべる人も多いようで、まさにシンガポール空のイメージーシンボルとしてとても重要な役割を果たしています。

「採寸から仮縫い、仕上がりまで、最低3回のフィッティングエ程を経て制服は完成します」と話してくれたのは、シンガポール本社の教育訓練施設で会ったニューフェイスの一人でした。「でもそれぞれにジャストフィットし服なだけに、その制服にふさわしい立ち居振る舞いのレッスンが、とっても大変なんですよ」

しかも一度ユニフォームが出来上がると、痩せたり太ったりはNG。ジャストフィットした衣装に、常に体形を合せていくよう努力しなければなりません。さらにメイクアップのレッスンでは、各自の顔の輪郭や頭の形などから「あなたはショートヘアが似合う、あなたは明るい色のメイクが制服にマッチする」といったインストラクターからの個別指導も受けます。そんな徹底ぶりこそが、長年人気ナンバーワンの座に君臨してきたシンガポール航空の戦略なのでしょう。

ところで、実際にシンガポール航空を利用すると、青、緑、赤などCAによって着ているユニフォームの色が違うことに気づくはずです。これは、昇進にともなって制服の色が変化。どの色がどのポジションに相当するかは機内誌にも出ていますので、見比べてみるのも楽しいかも知れません。

制服の話になると「日本のエアラインも日本らしく着物の制服をつくるといいのに」という人がいます。わりと多い意見なのですが、じつはあったのですよ。その昔、着物のユニフォームが。


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