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入国審査官は国際空港では絶対必要だけどその仕事内容とは

1.入国審査官の仕事とは
入国審査場で不法な入国を防ぐ
空港、とくに国際空港ではさまざまな職種の公務員が活躍している。そのひとつが入国審査官だ。海外旅行から帰国して、最初に通過するのが入国審査。入国審査官はここで入国者のパスポートや査証、入国カードなどをチェックする。出国の際も同様だ。また、不法入国者の摘発も重要な業務である。

国際空港では、日本人や外国人が出入国する際にパスポートやビザが有効かどうかが審査される。入国審査場(イミグレーション)でこの審査を担当するのが入国審査官だ。

ビザ、入国カードを調べ、日本に出入国させても問題はないかどうか審査するのが入国審査官だ。
さらりとパスポートを眺めているだけのような印象を受けることもある人国審査官だが、犯罪を摘発することもしばしばある。たとえば、パスポートには出入国をした証のスタンプが押されている。あまりに頻繁に海外に出入りしている人に細かく質問し、麻薬の運び屋を検挙した例もあった。

入国審査官の役割は渡航書類をチェックするだけでなく、外国人の不法な入国を防ぐという目的もある。日本への入国者の中には、観光と偽って不法就労しようとしている外国人や、密輸をたくらんでいる人もいるかもしれない。そこで入国審査官は、入国審査場を通過する旅客の滞在が不法ではないかどうかをチェックし、犯罪を未然に防いでいるのだ。
もし不審な人物がいれば、別室に誘導して事情聴取を行う。他にも、国際指名手配されている人を発見し、入国を阻止することもある。


犯罪摘発の役割にばかりスポットが当てられがちだが、入国審査官は外国人が日本で最初に出会う日本人。相手に不快感を与えないマナーや、誰とでも意思疎通できる高度な語学力は必須、その他の外国語に堪能だとなお良い。

国家公務員に合格したら
法務省の入国管理局へ

入国審査官になるには、まず国家公務員Ⅰ・Ⅱ ・Ⅲ種を受験し、法務省の入国管理局に入局した後、財務官として数年の経験を積んだ後に、適性があると分析された人のみがこの仕事につくことができる。転勤や配置換えももちろんあり、必ずしも空港に勤務できると決まっているわけではない。
入国審査官に必要なのは、まず英語力。さまざまな国籍の人と接するので、中国語、スペイン語など英語以外の語学も身につけているとなお良い。また、渡航書類や簡単な質疑応答から犯罪の匂いを嗅ぎわけることもあるため、素早い判断力や洞察力、冷静さなども必要だ。


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