航空機や飛行機の種類などデータ情報を提供します。空港やフライト情報も満載なので便利です。
目次
2メンクルー | 操縦士が二人いること。機長に副操縦士これに航空機関士が乗り込むと3メンクルーとなる。 |
2レターコード | 主な航空会社を表す2文字のアルファベット。JALはJL,ANAはNH、大韓航空はKE, 中国国際航空はCAなどとなっていて、航空券や時刻表で使われている。しかし航空会社の増加でスカイマークがBCと社名と2レターがかかわりなく、さらにスカイネットアジア航空の6Jのように数字を組み合わせたものも多くなっている。また運航サイドでは3レターが使われていて、こちらは定期便を連航していない航空会社にもいきわたっているほか、スカイマークはSKY、スカイネットアジア航空はSNJなどとなっている。これら2レターコードと3レターコードでは管理している機関が異なり、2レターはIATAが、3レターはICAOが管制している。 |
3レターコード | 日本各地の空港をローマ字3文字で表す。 |
4レターコード | 日本各地の空港をローマ字4文字で表す。 |
7J7 | 次期国産旅客機YSXの共同開発元、ボーイング社側の呼称。150席程度の客席数を予定していたが、150席ならばB-737を改良すれば済むことが判明し、中止された。 |
ABC | 英国で発行される定期航空の時刻。 |
ACARS | 航空機と地上とのデータ通信のシステム。エーカースと呼ばれる。Aircraft |
ACL | 許容搭載量。AllowableCabinLoad |
AFN | AmericanForcesNetwork。米軍放送網。米軍将兵向けのラジオ放送。基地内でのケーブルテレビ放送もやっている。 |
AOM | 航空機運用規定。OperationManualとともに運行規程を構成する。機種毎に運用、操作につき設定されている。AIR |
CRAFTOPERATINGMANUAL | |
APEXFARE | 事前購入制回遊運賃。普通運賃より割安だが、STOPOVER、購入、予約、経路変更などに大きな制限がある。 |
APPROACH | 進入。航空機が着陸のために巡航高度から降下すること。 |
APRON | 航空施設の一部で、お客様の乗降、貨物の積み卸し、給油、整備等を行うため、出発前または滑走路から誘導されてきた航空機が駐機する場所のこと |
APS | AutoPilotSystem=自動操縦装置。APSは自動的に航空機を操縦する装置で、飛行状態を計器で把握、機体の姿勢をコンピュータで制御する。またINS(慣性航法装置)やATS(自動推力調整装置)と連動して、あらかじめ設定したコース、目的地に導く装置である。通称オートパイロットと呼ぶ。 |
APU | 補助動力。推進用とは別に内蔵されたエンジンで、地上での動力源。AUXILIARYPOWERUNIT |
APU | 補助動力装置。アシスト・パワー・ユニットの略。 |
ATA | 1,実到着時刻。ACTUALTIMEOFARRIVAL2,米国航空運送協会。AIRTRANSPORTASSOCIATIO |
NOFAMERICA | |
ATC | 有効屯粁。航空会社の生産量を表す単位。AVAILABLETONKILO{(お客様と手荷物の平均重量)×座席数+貨物搭載可能重量}×飛行距離 |
ATS | AutoThrottleSystem=自動推力調整装置。スロットルは自動車のアクセルに相当するが、気流などの状態をコンピュータが把握、あらかじめセットした対気速度になるよう、スロットルを自動的に調節して、エンジン推力を微妙に調整して飛行を維持する装置。 |
AUTOPILOT | 自動操縦装置 |
BAEシステムズ | イギリスの航空宇宙企業。初代ジェット旅客機コメットを開発したデハビランドほか、ホーカー・シドレー、ビッカーズなどがすべてBAeことブリティッシュ・エアロスペースに統合され、フランスと共同でコンコルドも開発。現在はBAEシステムズに社名を変えた。しかし旅客機開発からは撤退している。またかつてはエアバスにも出資していたが、現在はエアバスとの直接の関わりはなく、傘下にエアバスの部品工場があるにとどまっている。 |
BAGGAGETAG | 手荷物引換証 |
BASSINET | 機内で使用するゆりかご。 |
BELLY | 飛行機の胴体腹部、下部貨物室などがある部分。 |
BEVERAGE | 飲み物のこと。 |
BIRDSTRIKE | 航行中、機体に鳥が衝突すること。離着陸時に多い。 |
BLOCKTIME | 出発地の駐機場をでてから目的地の駐機場に到着するまでの時間。時刻表に書かれているのはこの時間。 |
BOARDINGPASS | 搭乗券 |
BONDEDAREA | 保税地域。外国貨物保管のため税関当局が承認を与えた場所。 |
BREAKEVENPOINT | 損益分岐点。座席の何%以上が有償旅客によって埋まれば採算が取れるか、また許容搭載量の何%以上が有償旅客、貨物で埋まれば採算が取れるかという境目の点。 |
BULKHEAD | 隔壁、機体の仕切り壁。 |
BULLETIN | 告示、通報。ブリテンともいう。 |
CAB | 航空局。CIVILAVIATIONBUREAU |
CAB | 日本の航空局。JCABと呼ばれることもある。 |
CABINLOADING | 手荷物、貨物などを客室に搭載すること。 |
CABINLOGBOOK | 整備のために客室内不具合事項を客室乗務員が記入する搭載用日誌。これに書き込むことを「LOGINする」という。 |
CARGOCOMPARTMENT | 航空機の貨物室。 |
CARGOMANIFEST | 貨物搭載目録。航空機の出発・到着に際し、税関など政府機関に提出する搭載貨物の目録。 |
CARRY-ONBAGGAGE(UNCHECKEDBAGGAGE) | 機内持ち込み手荷物。受託手荷物以外の手荷物で会社が機内へ持ち込みをみとめたものをいう。 |
CARRYOVER | 修理を次のステーションなどに持ち越すこと。 |
CAT | 晴天乱気流。ClearAirTurbulence |
CATERING | 航空機に食品類を調達搭載すること。 |
CCB | 電源遮断機、サーキットブレーカー。CURRENTCIRCUITBREAKER |
CHECKIN | 搭乗手続き。航空券と引き換えに搭乗券を発券し、受託手荷物を預かること。この時点で運送契約が成立する。 |
CHECKOUT | 運行(客室)乗務員の訓練生が訓練または教育を受け、所定の審査により業務に必要な技能および知識を有することが認められること。 |
CHOCK | 車輪止め |
CIQ | 税関・出入国管理・検疫をさす。CUSTOMS,IMMIGRATION, |
CLAIM | 損害賠償請求。または苦情。クレーム。 |
COCKPIT | 操縦室 |
COMAIL | 社用郵便。CompanyMail |
COMAT | 社用貨物。CompanyMaterial |
COMMENTCARD | お客様の意見や希望を記入してもらうためのカード。 |
COMPLETER | 整備確認者。航空機の整備が完了し、出発体制が整っていることを確認できる資格を持った整備員。国家試験および社内審査を経て任命される。 |
CONFIGURATION | 客室仕様。機内のファーストクラス、エグゼクティヴクラス、エコノミークラス各クラスの座席配置。 |
CONTAINER | 貨物や手荷物を収納する容器。 |
CONTROLTOWER | 管制塔。空港内および周辺の航空機の行動を管理する。 |
CO-PILOT | 副操縦士。FIRSTOFFICER。 |
CREW | 乗員・乗務員 |
CROSSWIND | 横風。滑走路または飛行コースに対し、横方向から吹く風。 |
CRS | ComputerReservationSystemの略で、航空会社の予約システムのこと。航空会社や旅行会社にあるCRSの端末から、予約が行われる。1963年にアメリカン航空が稼動した「SABRE (セーバー)」がその始まり。日本を代表するCRSの「AXESS(アクセス)」は64年、日本航空の電子座席予約システム「JALCOM」として誕生している。 その後、複数の航空会社が提携してCRS部門の分社化を図り、これらに加えて、「AMADEUS (アマデウス)」、「GALILEO (ガリレオ)」、全日空系の「INFINI (インフィニ)」などが誕生した。航空会社によって使うCRSは異なっている。 現在では、航空座席の予約・販売に限らず、ホテルやレンタカーの予約、ツアー、海外旅行保険の取り扱いなど多様な機能を備え、かつ航空各社から独立した公正。中立な旅行流通システムとして稼動している。「GDS(グローバル・ディストリビューション・システム)」とも呼ばれる。収益源は、主に航空会社からの予約手数料と旅行会社からのシステム利用料である。eチケット化の推進でも大きな役割を担っている。 |
CRT | ブラウン管。Cathode |
CRUISING | 巡航。定常的かつ継続的にある距離または時間にわたって飛行すること。 |
CVR | 操縦室音声記録装置。CockpitVoiceRecorder |
CVR | 操縦室内の会話や無線交信を録音する機器。航空機運航時には常時動作している。Cockpit |
DEADHEAD | 前途乗務のため、あるいは乗務後基地に戻るためなどで、乗務以外の目的のために便乗する乗務員のこと。 |
DESTINATION | 運送契約に指定する最終の目的地、旅行の完了地点をいう。通常は目的地またはこう降機地を意味する。 |
DFDR | デジタル飛行データ記録装置。航空機の飛行中の高度、速度、方位などの移り変わりを記録する装置。Digital |
DISPATCHER | 運航管理者。航路、気象などを考慮し、飛行計画を作成する機長の合意のもとに飛行の開始、継続、変更などを決定する。また飛行中の飛行監視を行う。国家試験および社内審査を経て任命される。 |
DITCHING | 不時着水 |
DIVERSION | 目的地の天候不良などで到着地を変更すること。 |
E/DCARD | 出入国カード。Embarkation/DisembarkationCard |
EDカード | 出入国の際、それぞれの入国審査官に提出する書類のこと。機内で相手国のEDカードを配られることが多いので、取り忘れに注意。国によっては、記入漏れがあると厳しく尋問されることがある。なお、2001年7月より、日本人は日本のEDカードを提出する必要が無くなった。 |
EICAS | グラスコクピット機で、エンジンの動作をはじめとした各種の不具合を表示するコクピット機器。Engine |
ELEVATOR | 昇降舵。水平尾翼後縁似ついている動翼でこれが上下することによって機体の姿勢を左右軸を中心に回転させるように働く。 |
EMS | 普通運賃ではMPMを超えたルートをたどることが可能だが、EMS(ExcessMileage Surcharge)とはその超過に対する追加料金のこと。具体的にはMPMの5%増し、10%増し、15%増し、20%増し、そして最大25%増しの距離までは追加連賃で対応できる。額は5%増 し以内であれば、その区間の普通運賃の5%増し。そして25%以上の遠回りになる時は、どこかでふたつの運賃に分けることになる。 |
EMERGENCYEVACUATION | 緊急脱出 |
EMERGENCYLANDING | 非常着陸、緊急着陸のこと。 |
ENDORSEMENT | 裏書。運送の権利を譲渡するために、航空会社間で行われる航空券の裏書のこと。 |
Engine | Controlの略。 |
EQUIPMENT | 器材。装置。 |
ETA | 到着予定時刻。EstimatedTimeofArrival(実到着時間はATA:ActualTimeofArrival) |
ETA | 到着予定時刻(EstimatedTimeofArrival)のこと。(⇔ETD) |
ETD | 出発予定時刻。EstimatedTimeofDeparture(実出発時間はATD:ActualTimeofDeparture) |
ETD | 出発予定時刻(EstimatedTimeofDeparture)のこと。(⇔ETA) |
ETOPS | 双発機がもし洋上などで1基のエンジンにトラブルが生じた場合、残りのエンジンで最寄りの空港に緊急着陸しなければならない。ETOPS(Extended-rangeTwin-engineOperationalPerformanceStandards)とは、そのエンジンの信頼性などによって定められた飛行時間。以前はこの飛行時間が60分だったがエンジンの信頼性が向上するにしたがって、120分、そして180分と双発機でも洋上など、直近の空港から遠く離れる運航が認められる機体が登場した。現在はB777に207分ETOPSが認められる機体もあり、もはや双発で飛べない区間はないともいわれる。 |
EVAC | EVACuationの略で、緊急脱出のこと。旅客機の客室の扉には窒素ガスや炭酸ガスで膨張・展開するエスケープスライド(滑り台)が設けられていて、扉の寸法や数、通路幅などといった脱出設備の設計に当たっては、夜間に満席で乗客の半数が老人と小児という条件下で、90秒以内に乗客乗員全員が機外への脱出を完了できるよう米連邦航空局の規定で要求されている。 |
EXCESSBAGGAGECHARGE | 超過手荷物料金。無料手荷物許容量、または個数を超過した手荷物を輸送するための料金。 |
F/E | 航空機関士。エフ・イー。FlightEngineer |
F/O | 副操縦士FirstOfficer(CO-PILOT) |
F-1 | 純国産支援戦闘機三菱F-1のこと。運用限界期限が近づいており、F-2(FSX)との交代が進められている。 |
FA | フライト・アテンダント(客室乗務員)のこと。スチュワーデス/スチュワードの呼称が男女差別に当たるということで、特に欧米系の航空会社で、この呼称が使われている。 |
FAA | (米国)連邦航空局。FederalAviationAdministration |
FAA | 米国の航空局。 |
FADEC | 完全にコンピューター化されたエンジン制御システム。このシステムが航空機関士を不要とする2人乗務を確立した。Fully |
FAMS | FAMILYSERVICEファムス。 |
FANS | 人工衛星を利用して位置情報の把握や様々なデータ通信を行う、次世代の航法システム。Future |
FARE | 航空運賃 |
FBW | FlyByWire=「ワイヤ(電気ケーブル)によって飛ぶ」という意味。たとえば小型機では操縦桿と昇降舵は物理的につながっている。また大型旅客機でも油圧のアクチュエーターなどを介して間接的につながっている。しかしFBWの機体ではこれを電気ケーブルで行っている。民間機ではエアバスA320が最初に採用、以降のエアバス機はすべてFBW方式、ボーイングではB777以降で採用、ロシアのツポレフにもFBWの機体がある。 |
FDR | 飛行記録装置。フライトレコーダー。FightDataRecorder |
FEN | FarEastNetwork。極東放送網。現在のAFN(AmericanForcesNetwork。米軍放送網)→AFN |
FERRY | 運送を目的としない、航空機移動のための運航。 |
FIRSTAIDKIT | 救急薬品箱 |
FIX | 割引航空券には10日FIX、3カ月OPENなどというのがあるが、FIXというのは日付変更ができないタイプの航空券、OPENというのは復路の予約を入れないでOPENの状態でも、あるいは予約して変更することもできる航空券を指す。ちなみに普通運賃は1年OPEN。また最近ではFIXの航空券でも有料で1回に限り日付や便の変更可能なものや、FIX/OPENといって、あらかじめ復路便も決めて発券する必要があるが、出発後現地では変更可能な航空券もある。 |
FLAP | 機速が遅いときでも充分な揚力を生むように主翼の前縁または後縁に付けられた下げ翼。 |
FLIGHTLOGBOOK | 搭載用航空日誌 |
FLIGHTPLAN | 飛行計画。離陸から着陸までどのように飛行するかを記した計画書。運航管理者によって作成され、機長、航空局の承認があって発効する。 |
FLIGHTTIME | 飛行時間。航空機が滑走路を離陸してから着陸するまでに要した時間。 |
FMS | 航空機の飛行情報を一元管理するシステム。Flight |
FOD | ForeignObjectDamageの略。異物による損傷。エンジンが鳥を吸い込んだとか、滑走路や誘導路、エプロンに落ちていた他機の部品をタイヤが踏んだとか、航空祭でコクピット見学に来た観客がピアスを落としていってスイッチの隙間に食ったとか、いろいろある。 |
FREIGHTER | 貨物機(貨物専用便) |
FSX | 次期国産支援戦闘機の開発名。現F-2。F-16を再開発し、エンジンを強力にしたうえ、本家F-16では使用できなかったASM(空中発射型対艦攻撃ミサイル)の運用が可能。外見はF-16に似ているが全長、全幅、全高が異なるためF-16との共通パーツは殆ど無い。 |
GALLEY | 機内の調理場。 |
GIVEAWAY | 贈り物・土産品 |
GMT | グリニッチ標準時。GreenwichMeanTime |
GOP-AROUND | 進入の途中で着陸を断念し上昇に移ること。 |
GOSHOWPASSENGER | 予約済航空券を持たずにチェックインカウンターにいらしたお客様。 |
GROUNDPOWER | 航空機が地上で発動機を停止している間に、発動機直結発電機にかわって、交直流電力を供給する地上用(航空機に内蔵されていない)装置 |
HANGER | 航空機の格納庫。 |
HEADWIND | 向い風 |
HOLDING | 航空機が離陸または着陸する場合に、周囲の状況によって滑走路の使用を待たされること。 |
HYDRAULICPOWER | 油圧。航空機の操縦系統、着陸装置などを動かしている。 |
IATA | 国際航空運送協会。InternationalAirTransportAssociation |
IATA | 「イアタ」または「アイアタ」と読む。国際航空運送協会の略で、世界各国の航空会社が加盟している。航空運賃や航空運送に関する国際ルールを作成している。早い話が、合法的な国際カルテル。 |
ICAO | 国際民間航空機構。国際民間航空条約により1947年発足した国連専門機関のひとつ。 |
IFR | 計器飛行方式。INSTRUMENTFLIGHTRULES |
ILS | 計器着陸装置。航空機の着陸に際し、その着陸が安全に行われるように地上からの電波を使って着陸に必要な情報を与える一連の装置。 |
ILS | インストゥルメント・ランディング・システムの略。計器着陸装置。滑走路端から発信される電波に乗って自動でアプローチできる装置。関西国際空港はILSアプローチが滑走路の両端から可能という日本では屈指の設備を持つ。(通常はどちらか片方のみ) |
INAUGURALFLIGHT | 新路線、新寄港または新機材導入の際の第一便。披露の目的で飛ばすことが多い。 |
INDICATOR | 計器、指示器ともいい、圧力、温度、回転数、流量、角度、高度、位置などの値や作動状態などのシグナルを操作する者の視覚に対し示すもの。 |
INFANT | 幼児。国際線では2歳未満、国内線では3歳未満。 |
INFLIGHTSALES | 機内販売。機内における免税品の販売。 |
INOP | 不作動。イノップ。Inoperative |
INS | 慣性航法装置。InertialNavigationSystem |
INS | 慣性航法装置。ジャイロによって得られた加速を元にコンピュータで位置や移動距離などを算出する装置。Interial |
INTERNATIONALDATELINE | 日付変更線 |
INT'L | 国際の/国際線 |
IT | 包括旅行。地上交通、観光、ホテル、食事などが含まれた旅行。(割引運賃が適用される。)InclusiveTour |
JATA | 日本旅行業協会。旅行会社が加盟している。 |
JCAB | CABと同義。 |
JETENGINE | ジェットエンジン。空気を吸い込み、加速して排出し推力を得る方式のエンジンの総称。レシプロエンジン(RECIP |
ROCATINGENGINE)と区別する | |
JETFUEL | ジェット燃料。ワイドカットガソリン系とケロシン(灯油)系の2種類がある。 |
JETSTREAM | ジェット気流。高度30,000~40,000フィートを中心に、北緯30~50度付近の上空に、きわめて風速の大きな西風の部分があり、これをジェット気流という。この位置は季節によっても大きく変動する。 |
JUMPIN | 出発間際にいらしたお客様。 |
JUMPSEAT | 乗務員用の折りたたみ座席。 |
Kコンフ | 日本航空のエコノミークラス客席に個人用ビデオモニタを装備したもの。コンフィギュレーション(機内配置パターン)Kという意味だと思われる |
LANDCONTROL | 搭載管理。重心位置およびACLを考慮して貨客を搭載すること。 |
LANDINGGEAR | 航空機の脚。前部のNOSELANDINGGEARと主翼のMAINLANDINGGEARがある。 |
LATESHOWPASSENGER | 搭乗手続き締め切り時間後に搭乗手続きに現れるお客様。 |
LCC | LowCostCarrier=格安航空会社。LCCに定義はないが、既存の大手航空会社などよりスリムな経営、合理化、効率化などを行って低運賃で参入した航空会社のことで、 日本ではスカ TPMイマークなどがLCCに相当する。また国際線ではIATA運賃などによらない独自の低運賃で参入した航空会社。日本は国際線を連航するLCCが誕生していない数少ない国といえ、規制などの厳しさを物謡っている。また世界各国のLCCは新規参入航空会社とは限らず、大手航空会社傘下のLCCは多い。 |
LIABILITY | 国際旅客運送の上では運送人としての航空会社のお客様に対する責任を意味する。 |
LIFERAFT | 救命筏 |
LIFEVEST | 救命胴衣 |
LIGHTNING | 雷 |
LIMITATION | 容積、重量、温度、気圧、危険物などによる搭載の制限。 |
LINEMAINTENANCE | 運航整備 |
LOADFACTOR | 利用率。需要と供給の比。利用座席数÷供給座席数、またはRTK÷ATK |
LOADING | 搭載制限 |
LOST&FOUND | 手荷物事故係または手荷物サービス係。 |
LR | 長距離機という意味。Long |
MACHNUMBER | 音速を1として表した速度のこと。 |
MANUAL | 手引書。規定。 |
MARSHALLING | 誘導。地上の航空機を所定の場所まで手信号で誘導すること。 |
MCO | 航空運賃及び関連料金の支払証で、運賃や超過手荷物料金の支払い、あるいは差額などの客様への払い戻しのための支払い手段として利用されている。一種の金券。MiscellaneousChargesOrder |
MCT(ミニマム・コネクティング・タイム) | その名の通り、最低乗り継ぎ時間のこと。時間は各空港によって異なり、かつ国内線から国際線、またその逆、国際線から国際線と、ケースごとに細かく設定されている。ターミナル数が多く、その間の移動に時間がかかる巨大空港ほど、総じてMCTは長くなる。ヨーロッパの主要空港のなかで国際線同士のMCTが最短なのは、オーストリア航空が拠点とするウィーン国際空港の25分。成田空港でも06年6月の第一ターミナル南ウイングのオープンにより、MCTが大幅に短縮され、乗り継ぎの利便性が上がった。なお、スケジュール上の乗り継ぎ時間がMCTより短ければ、航空券の発券は原則として不可となる |
MOCK-UP | 飛行機の前部または一部の実物大模型。 |
MODIFICATION | 改修。航空機あるいは他の個々の装備品の性能または特性を改善する様な目的で一部を交換または改造すること。 |
MONOCLASS | 単一クラス。エコノミークラスなどのみで機内サービスすること。 |
MPM | MaximumPermittedMileage=最大許容マイル。IATAの普通遮賃などではその区間の運賃で、その区間に直行便が飛んでいたとしても、ある程度の遠回りが認められていて、その許容マイル数をMPMという。直行便の区間マイル数(TPM)の120%に定められていて、たとえば東京~バンコク間のTPMは2868マイルだが、この間の運賃でその120%にあたる3442マイルまで追加料金なしで飛ぶことができる。 |
NAVIGATOR | 航空士 |
NAVモード | オートパイロットのモードの一つ。パイロットが操縦を行わなくても入力されたデータに基づいて飛行する。 |
NONREV | 無償。ノンレヴ。NonRevenuePassenger会社の収入とならない無料の旅客、貨物。 |
NOREC | ノーレック。NoRecord航空券面上は予約がとれていても会社には予約記録のないこと。 |
NOSHO | ノーショー。NoShow接続不能以外の理由で、お客様が予約取り消しをしないまま、搭乗手続きに現れないこと。 |
NOSUB | ノンサブ。NotSubjecttoLoad無償あるいは割引料金にもかかわらず、自社、他者あるいは代理店職員などが一般有償旅客と動揺に座席予約の確保が出来ること。 |
OAG | オーエージー。OfficialAirlinesGuide米国で発効される定期航空時刻表。 |
OFLD | 取り卸し。OffLoad会社の都合により、お客様に降りてもらう。または、手荷物、貨物などを降ろすこと。 |
OJT | 職場内訓練。仕事を通じて行う教育。OntheJobTraining |
OM | 運航規程。OperationsManual |
OPENTICKET | 便の予約のされていない航空券のこと。 |
OVERBOOKING | 販売可能な座席以上に予約を受け付けている状態のこと。 |
OVERRUN | 過走。着陸しようとする旅客機が、滑走路内で停止できず滑走路末端を越えてしまうこと。 |
OVERSALES | 座席数以上のお客様が、有効な航空券をもってチェックインカウンターに来ること。 |
OW | 片道旅行。OneWay |
p/p | 旅券。Passport |
PA | 機内放送。PublicAddress |
PREFLIGHT | 飛行前 |
PROTOCOL | 重要人物にたいして儀礼として行うサービス。 |
QC | 品質管理。QualityControl |
QC | 短時間で旅客機と貨物機との仕様変更が出来る機種のこと。Quick |
R/I | 機内持ち込み制限品。RestrictedItem |
RAMP | 「エプロン(APRON)」と同義語。 |
REFUELING | 燃料補給。給油。FUELINGともいう。 |
RESERVATION | 座席予約 |
RT | 往復旅行。RoundTrip |
RTK | 有償屯粁。RevenueTonKilo各飛行区間の有償のお客様、貨物、手荷物及び郵便の重量にその区間の距離を乗じたものの合計。 |
RUDDER | 方向舵。垂直尾翼後縁についている動翼で、これが左右に動くことにより機体の姿勢を垂直軸を中心に回転させるように働く。 |
RUNWAY | 滑走路。離着陸時、加速、減速のため地上滑走する路面。 |
S/O | セカンドオフィサー。SecondOfficer事業用操縦士、航空機関士、および航空級無線通信士以上のしかくならびに計器飛行証明を有するものであって、現在は航空機関士の業務を行い、将来操縦士業務を指向する者。 |
SHIPNUMBER | 航空機の登録番号。 |
SID | 出発方式。 |
SIMULATOR | 模擬飛行装置。シュミレーター。 |
SOP | 業務基準書。StandardOperatingProcedure |
SPOILER | スポイラー。主翼上面に取り付けられた操縦面。速度の制御または旋回に使用する。 |
SPOT | 飛行場において定められている駐機場。 |
SQUAWK | スクウォーク。航空機またはその部品に生じた不都合、故障。スクワークともいう。 |
SR | ボーイング747のショートレンジ(短距離機)対応機のこと。頻繁な離着陸に耐えられるよう脚部を強化した日本国内線専用機。 |
STANDBY | 「待機」のこと。通常、予備機(STANDBYAIRCRAFT)、予備乗員(STANDBYCREW)、空席待ち旅客(STANDBYPASSENGER)など多く使用される。 |
STAR | 到着方式。 |
SUBLO | サブロー。SUBJECTTOLOAD予約が認められず、空席が生じれば搭乗できるお客様のこと。 |
TAG | タグ。受託手荷物、貨物、郵袋などに結付する合符のこと。 |
TAILWIND | 追い風 |
TAKEOFF | 離陸。飛行場から出発して飛行を開始する一連の動作をいう。 |
TAXING | タキシング。航空機の自力地上走行。 |
TAXIWAY | 誘導路。エプロンとランウェイの間を航空機が移動するための通路。 |
TCAS | Trafficalert andCollisionAvoidanceSystem=空中衝突防止装置。航空機同士の空中衝突を未然に防ぐ、ための装置。航空機に積まれた通信機が、常に自機の周辺一定距離内の航空機と一定間隔で通信していると思えばよく、そこから自機と相手機の位置関係を割り出し、接近しているようであれば弊報を出すシステムで、地上からのレーダーなどに頼らず、飛行している航空機自らが、空中衝突を防ぐシステムである。 |
TECHNICALLANDING | あらかじめ定めておいた飛行場に燃料補給などのために着陸すること。お客様の乗降や貨物の積み卸しはしない。テクラン。 |
TOUCHANDGO | 訓練の効率を上げる目的で、接地後エンジンを切らずに直ちに離陸の操作に入ること。 |
TOUCHDOWN | 接地。滑走路上に飛行機の車輪が着地すること。 |
TOWER | 管制塔。CONTROLTOWER各飛行場に設置され、飛行場周辺の航空機の管理を行う。 |
TOWING | 航空機を車両で索引して移動させること。 |
TPM | TicketedPointMileage=区間マイル数。都市間の区間マイル数で、運賃計算などに用いられる。またマイレージ・プログラムで加算されるマイル数も、日系航空会社など多くの航空会社がこのTPMを用いている。しかしアメリカ系航空会社のマイレージ・プログラムではこのTPMとは別に独自の飛行マイル数を加算対象の数字にしているので、たとえば日系航空会社の成田~ロサンゼルス間のマイレージ・プログラムでのマイル数と、アメリカ系航空会社のマイレージ・プログラムでいうマイル数は一致しない。しかしTPM自体は各社共通である。 |
TRAFFICRIGHTS | 運送権。商業運送のために他国に航空機を乗り入れ、かつ、お客様、貨物および郵便物を運送する権利のことをいう。 |
TRANSITPASSENGER | 通過旅客。入国することなく、空港にて短時間の内に航空機から航空機へ乗り移る乗り継ぎ旅客のことを特に"DIRECTTRANSITPASSENGER"という。 |
TTL | 航空券購入期限。TicketingTimeLimit座席予約に対し、航空券の購入は出発日前のある期限内に行わなければならないとされている期限。 |
TURBULENCE | じょう乱大気(気象) |
TWOV | 無査証通過。TransitWithoutVisa乗り継ぎのため短時間滞在する場合VISA不要。但し、制約あり。 |
UM | ユーエム。UnaccompaniedMinor |
UNACCOMPANIEDBAGGAGE | 別送手荷物。アナカン。航空貨物として運送される旅客の個人的服装品及び身回り品。割引貨物運賃率が適用される。 |
V1 | 離陸決定速度。この速度に達すると離陸中止はできない。仮にVl後に1基のエンジンにトラブルが生じても、残りのエンジンで一度離陸してから着陸するという手順になる。また操縦桿を引き昇降舵を使って機種を持ち上げて離陸する速度をVR(ローテンション速度)といい、さらに安全に上昇でき、車輪を収納する速度のことをV2(安全離陸速度)という。 |
V2 | 必要上昇角を取りうる速度。上昇するのに充分な速度を超えたこと。 |
VFR | 有視界飛行方式。VISUALFLIGHTRULES一定以上の気象状態(有視界気象状態)の時、機長の責任の元に自分の目で飛行を行う方法をいう。 |
VISA | 査証。ビザ。 |
VISAカード | クレジットカードのこと(査証とは無関係) |
VOID | 「無効」という意味で、航空業界では頻繁に使用される |
VOR | 電波を発信している空の標識。たくさんのアンテナから方向別に電波が発信されている。電波灯台とも呼ぶ。 |
VR | ローテイション。機首上げ動作を行う速度。 |
W/B | WeightandBalance通称ウエバラ。搭載物の総重量、航空機の重心位置が規程の範囲内にあることを確認するもの。また、定められた限界内におさめられるようにする搭載管理のこと。 |
WINDSHEAR | 水平又は垂直方向に風向きが不連続的に変化すること。 |
WP | ウェイポイント。航路に設定された特定の位置で名前が付いている。 |
YELLOWCARD | 予防接種証明書。VACCINATIONCERTIFICATEともいう。 |
YS-11 | 日本の純国産旅客機。製造したのは日本航空機製造。総生産機数182機で赤字のまま中止された。TCASを装備できないため近年中に運用が終わる見込 |
YSX | YS-11の後継機種としてボーイング社と共同で開発されていた国産機。UDFエンジン(次世代ターボプロップ)を装備し150席を予定していたが中止された |
ZEBRATIME | 「GMT」、グリニッチ標準時のこと。 |
アイベックス[IBEX] | 元のフェアリンク。2004年10月に日本デジタル研究所(JDL)がフェアリンクの株式の47%を取得し、商号を現在のIBEXとしている。IBEXとはJDLの主力商品である会計ソフトウエアIBEX出納帳から取っている。 |
アイル(Aisle)とウインドウ | 通路側の座席を「アイルシート」、窓側の座席を「ウインドウシート」という。満席に近い長距離便になると、この選択はけっこう重要だ。アイルシートのメリットは、トイレに立つときなどもそのまま通路へ出られること(エコノミークラスで隣人がトイレに立つときなどは、自分も立たなければいけないことになるが)。また、満席でも両側を人に挟まれることがない。ウインドウシートは景色が楽しめること、比較的プライベート感のあることなどが特徴。ただ、3人がけの窓側席から通路へ出るのは、とりわけ夜行便ではやっかいだ。結局は個人の好みだが、傾向として、座席指定はアイルから埋まっていくことが多い。最新のビジネスクラスでは、すべての席が通路に面するレイアウトを採用するところも。 |
アウターマーカー | 滑走路手前に置かれている電波標識。進入が正しく行われていると受信できる。 |
あおぐみ[青組] | 全日空の系列に属する航空会社。全日本空輸とその直接傘下であるエアーニッポン、エアージャパン、エアーネクスト、日本貨物航空、エアー北海道、エアーセントラル、オールニッポンヘリコプターと、さらに国内線コードシェアで提携する北海道国際航空、IBEXエアラインズがこれにあたる。 |
あかぐみ[赤組] | 日本航空の系列に属する航空会社。日本航空インターナショナル、日本航空ジャパン、日本アジア航空、JALウェイズ、日本トランスオーシャン航空、JALエクスプレス、J-AIR、日本エアコミューター、北海道エアコミューター、琉球エアコミューターなどがこれにあたる。 |
あかぼし[赤星] | 旧ソ連軍機またはロシア軍機のこと。ただし帝政ロシア軍機は含まない。主翼と垂直尾翼に塗られた赤い星から。 |
アサイン | アサインとは「割り当て」「割り振り」といった意味で、シート・アサインというと座席指定を行うこと。たとえば搭乗手続き時に「後方の窓側にアサインする」などという。 |
アストロ・ハッチ | 古い中・大型機のコクピット後方上部に設けられていた透明ドーム。航法士という人がこの透明ドームに六分儀(セクスタンス)という |
アッパーデッキ | 747の2階席部分。1階席部分は『メインデッキ』という。アッパーデッキとは本来船の上部甲板のことを言う。上部甲板といっても船体部分 |
アップグレード | エコノミークラスの航空券でビジネスクラスに、またはビジネスクラスの航空券でファーストクラスに乗るなど、手持ちの航空券のものより上位の座席クラスを利用すること。マイレージのポイントを使ったり、マイレージの上級会員に提供されるクーポン券を使ったりする方法が一般的だが、対象となる航空券の種類(予約クラス)は、限定される場合がほとんど。ときにはチェックインの際、有償でこれを受け付けるケースもある。また、エコノミークラス普通運賃利用の旅客を、無料でビジネスクラスヘアップグレードするキャンペーンなどを行う航空会社もある。 |
アドオン(Add-on) | 追加料金。 |
アナカン | 老人や子供などの一人旅のこと。航空会社や地上職員のサポートを受けられることが多い |
アブレスト | 飛行機などの、横に並んだ座席数のこと。例えばボーイング737型機の場合、通路を挟んで3席-3席と並んでいるので計6席。これを「6アブレスト」と表現する。同様に、ボーイング747型機(ジャンボ機)のエコノミーは3席-4席-3席と並んでいるので、「10アブレスト」となる。 |
あぼ~ん | 習志野の陸上自衛隊第一空挺団。 |
アボート | 中止すること |
アライバルサービス | 到着した航空機に行われる整備 |
アルクラッドざい[アルクラッド材] | 耐食性で純アルミにやや劣るジュラルミンなどのアルミ合金に耐食性を持たせるために、アルミ合金材の周りに耐食性に優れた純アルミを貼り付け、熱間圧延(アルミ合金の場合、インゴットを400℃~500℃に熱してローラーで押しつぶし、板材、棒材などに伸ばす)したもの。 |
アンチスキッド | 航空機のブレーキ制御システムの一つ。ブレーキの効き具合を自動調整し、極端な急減速やスリップを防ぐ役割がある。 |
以遠権 | 経由国から先、第三国への運航権。たとえばアメリカの航空会社が本国のアメリカから日本を経由してアジアへ飛び、日本~アジア間で営業する許可。日本に乗り入れる航空会社ではアジアの航空会社数社がアメリカへの以遠権を持っているほか、アメリカのノースウエスト航空とユナイテッド航空は戦後日本航空の立ち上げに協力したお礼ということで、アジアへの無制限 という以遠権を持っている。 |
イグニッション | 点火装置 |
イミグレ | イミグレーション(Immigration)の略で、出入国管理のこと。 |
いんずう[員数] | 武器や装備品の定数。イージス護衛艦からシーツに至るまで装備品には各部隊が保有する定数というモノがあり、保有すべき数量と年数がそれぞれ定められていて、会計検査の時に並べて過不足や不具合がないかチェックされる。だから壊れたからといって燃えないゴミとして捨てたり、マニア向けにネットオークションで売ったりしてはいけない。定数と合わないと大騒ぎになる。 |
インナーマーカー | ミドルマーカーよりさらに滑走路近くにある。 |
インファント | 旅客機で座席のない乗客のこと。通常、乳幼児を指す。 |
ウイングレット | 主翼先端の折れ曲がった部分。揚力が増すほか、翼端渦という空気の渦を低減させ、空気の流れを整えることで機体の安定・燃費向上を図っている。ウイングレットにはB747-400のように最初から取り付けられている場合と、B737-800のようにオプションで取り付けられるものがある。また同じ働きをするものとして、小さな形状で、A380などに採用されたウイングチップや、翼端に後退角を付けた形状で、B777-300ERなどに採用されたレイクドウイングチップなどもある。 |
ウェイトアンドバランス | 旅客や貨物の量、燃料搭載量などから算出される飛行機の重量や重心の位置データ。通常ウェイバラと略される。 |
ウェットリースとドライリース | 機材と乗務員(運航、客室)を含めてリース、運航される形態を「ウェットリース」という。ジャルウェイズの機材と乗務員で運航される日本航空のホノルル線などがこれにあたる。一方で、航空機だけをリースし、運航乗務員や客室乗務員については、借り入れる側の航空会社が用意する形態を「ドライリース」という。 |
うめぼしくん[梅干君] | 日本国の政府専用機のこと。 |
運航自重 | 機体の自重に乗務員や機内食などを合計した重さ。旅客機は、運航自重+乗客とその手荷物や貨物(この部分をベイロードという)+燃料の重さが、最大離陸重量を超えないようにして運航されている。 |
エアオン | エア・オンリー(Air |
エアステア | ボーイング737などの近距離機に装備された旅客の乗降用の内蔵型タラップ。 |
エアスピード | 大気速度のこと。 |
エアフォース・ワン[AirForce1] | アメリカ合衆国大統領が塔乗する空軍機のコールサイン。有名な白と水色の専用特別機だけでなく、大統領搭乗中の空軍機ならば『エアフォース・ワン』である。 |
エアバス | 航空機メーカー。かつてヨーロッパには優秀な航空機メーカーが多くあったが、1960年代はアメリカ製の航空機が世界を制覇する勢いだった。そこで危機感を感じたヨーロッパで、当時の、フランスのアエロスパシアルと西ドイツのDASAが共同設立したのがエアバスで、さらにイギリスのブリティッシュ・エアロスペース、スペインのCASAも参加した。そして1972年に初飛行したのがA300で、オイルショックなどから双発の経済性により世界で認められるようになり、さらにA320からはFBW方式を採用、世界の旅客機市場の半分を占めるに至った。現在のエアバスはアエロスパシアル、DASA、CASAなどが属するEADS(EuropeanAeronauticDefenseandSpaceCompany)というヨーロッパ多国籍企業の傘下にある。 |
エアポケット | マスコミの造語。ほかの星はどうか知らないが、少なくとも地球の大気圏にそんなものは存在しない。正確かつ誰にでもわかりやすい表現を求めるならば『乱気流』『気流の乱れ』で充分である。 |
エプロン | 空港の乗客の乗降、貨物の積み降ろしが行われる場所。 |
エリコプテール[Helicoptere] | 1863年に、フランスのホントン・ダメクールが作った模型ヘリコプター。蒸気機関を利用して二重反転ローターを回すもの |
エルロン | 主翼後縁に装備され、飛行中の機体の左右の傾きを制御する補助翼。内側のものを高速エルロン、外側のものを低速エルロンと呼称する。 |
エンドースメント | 「裏書き」という意味。同じ航空券で他の航空会社に予約変更する際、元の航空会社の署名(裏書き)が必要になる。この裏書きにより、指図証券(=航空券)上の権利が他社に譲渡される。もっとも、格安航空券をはじめほとんどの割引航空券では、旅客の希望によるエンドースメントは不可。航空券上にもその条件が記載されている。 |
エンブラエル | ブラジルの航空機メーカー。小型ジェット機の分野ではカナダのボンバルディアとともに世界の半分近くのシェアを誇る。現在JALも同社製のERJ170を発注中で、日本初のブラジル製ジェット旅客機の導入となる。 |
エンルート | SIDとSTARを結ぶ飛行ルート。 |
オートコールアウト | 航空機が自動で高度などを読み上げてくれる機能のこと。 |
オーバーブッキング | 便の座席数を上回る予約が入っている状態のこと。 一般的に航空会社は、予約キャンセルやノーショー客の数を見越して、定員以上の予約を受けることがある。なるべく空席を少なくしたいからだ。その予測が狂うと、とくに繁忙期などは予約オーバーになる可能性が出てくる。もちろん、航空会社の責任なので、これに遭った場合でも他社便への振り替えなどを手配してくれるが、日程変更を余儀なくされるケースもある。ひとつの方法は、早めにチェックインを済ませ、座席番号まで確定しておくことだ。 普通運賃など予約クラスの高い航空券をもっていたり、マイレージの会員ステイタスが高かったりすると、運がよければこのとき無料アップグレードの恩恵にあずかることも。 |
オープン(OPEN)とFIX(フィックス) | 普通運賃は基本的に日付や経路などの変更が自由にできるが、格安航空券や前売りタイプのPEX航空券(APEX)などは利用上の制約が多く、ほとんどの場合、発券後の予約変更はできない。予約変更のできる航空券を「オープン航空券」、変更できない航空券を「FIX航空券」という。ただ、格安航空券のなかにも「オープン航空券」や、往路は変更不可だが現地で復路の日付変更ができる「FIX/オープン」タイプはある。 |
オープンジョー | たとえばヨーロッパ周遊で、行きは日本からローマに入り、帰りはパリから帰国する。このように往路の目的地と復路の起点が異なる旅程をいう。ローマとパリの間は基本的に各自で手配するが、1回の旅で2都市(またはそれ以上)の周遊が可能。この行程で、たとえば成田出発、関西到着のように日本出発時と帰国時の都市が異なる場合は、ダブルオープンジョーという。ジョーとはアゴのこと。目的地と出発地のアキの部分が、絵に描くとアゴの形に見えることからこう呼ばれる。 |
オープンスポット | ボーディングブリッジの無いスポットのこと。 |
おちゃくみ[お茶汲み] | どこの世界でも下っ端の仕事。人によって異なる砂糖やミルクの好みの量を覚えたり、それなりに大変な仕事ではある。 |
オフライン | 日本に乗り入れていない航空会社のこと。現在、日本発着の国際線に就航する航空会社は、日系企業を含めて約70社なので、それ以外の航空会社は「オフライン」となる。ワールドアライアンスに加盟する大手エアラインのなかにも、オフラインは少なくない。かつて、日本路線をもっていた南アフリカ航空やイベリア航空なども、現在ではオフラインとなっている。 |
オペレーションノーマル | 飛行中異常がないこと。 |
オルタネート | 目的の空港が天候不良などでダイバートする場合などに使用する代替空港のこと。 |
カーゴ | 貨物全般の総称。但し、航空輸送でのカーゴとは「航空機で輸送される郵便物や旅客の手荷物以外の貨物」である。 |
カーゴフレイター | 貨物専用機のこと。 |
開発コード | ローンチ前に付けられているコードで、A380も正式に開発が決まるまでは「A3XX」、B787は「7E7」と呼ばれていた。そして正式に開発されることが決まった時点で、その航空機メーカーの新たな形式に加えられる。 |
確定発注 | 機体をメーカーに正式に発注すること。たとえIXJALはB787を2007年12月現在55機発注しているが、その内訳は短距離型13機、長距離型を22機確定発注していて、残り20機は仮発注となっている。そしてその20機はまだどのようなタイプになるか分からないという状態での発注になり、将来確定発注する権利をとりあえず得ておくといった形になる。 |
かくりきち[隔離基地] | 航空自衛隊百里基地。 |
カスタマー | 航空機メーカーによる「顧客」の呼称。 |
かばしら[蚊柱] | 事件現場上空をぐるぐる飛び回っている報道ヘリの大群。 |
カボタージュ | 外国航空会社に対する国内営業の規制。外国の航空機に対して自国内の都市間の商業運航(旅客や貨物の輸送)を禁止し、国内航空会社を保護するために設けられた。シカゴ条約にもこの権利が盛り込まれている。たとえば、ドイツのA社が名古屋/札幌/フランクフルト線を運航していると仮定すると、名古屋/札幌間がその対象となり、日本がA社に対してこの権利を行使した場合、A社は同区間の営業ができないことになる。ただ、EU域内ではこの規制がすでに完全撤廃されるなど、世界の空の自由化は進んでいる。 |
貨物専用機 | 貨物を運ぶための機体。たとえばボーイングのB747ジャンボ機には旅客機とともに貨物専用機もあり、機首部分に大きな貨物扉、機体に窓がないなどの特徴がある。また2階席は客室で、荷主などが搭乗することもできる。近年は旅客機からの改造の貨物専用機が増えている。またロシアでは、貨物専用機は旅客機の貨物専用機版ではなく、軍・民両用の輸送機として開発された機体が多い。 |
カラス | (黒い制服を着ていることから)修学旅行生のこと。また、修学旅行生が多く乗っているフライトを"カラスフライト"と呼ぶこともある。非常にうるさい |
かんさいき[艦載機] | 空母での運用を前提として設計された航空機。どんな航空機でも空母から発着できるわけではない。カタパルトに接続するためのバーやフック、着艦した機体を停止させるための拘束具、揺れる空母艦上で機体を固定できるようにフックやリングを設け、着艦の衝撃に耐えられるよう脚周りの強化などが必要とされる。 |
可搬(かはん) | 空港の地上職員が持っている連絡用のトランシーバーのこと |
機長 | 運航乗務員の中の最高責任者。現在製造されている機体は、A380のような大型機材でも機長と副操縦士2名のコクピット・クルーで操縦する。しかし以前の機体はこの2名のほかに航空機関士が乗務し、航路の距離計算や気象からエンジンなど機体の監視にかかわる部分を担当していた。B747でいえば-400型から航空機関士の仕事はコンピュータが行うようになった。 |
キックオフカスタマー | 航空機メーカーが開発を発表した新機材に対し最初に発注を行った顧客のこと。 |
ギブアウェイ | 航空機の機内で旅客に配布され、持ち帰ることが出来るおみやげ品やリラクゼーションキットの総称。機内誌はギブアウェイだが、新聞、雑誌はギブアウェイではない。 |
逆噴射装置 | ジェット旅客機は着陸接地後、車輪のブレーキをかけるが、その際より減速するために利用する装置のこと。正式にはスラストリバーサーという。以前の低バイパス比のターボファンエンジンでは、噴射口に蓋をして、後方に排出していた排気を斜め前方に追いやる形だったが、現在の高バイパス費のターボファンエンジンでは、燃焼させずにバイパスしていた空気の流れを斜め前方に追いやる形で制動力を得ている。 またプロペラ機では可変ピッチ・プロペラといって、プロペラの角度を変えることによって、同じ回転方向ながら、空気を前に追いやることで逆推力を得ている。 |
キャビン(Cabin) | 客室。飛行機内の、乗客が搭乗するスペースを指す。 |
キャビンアテンダント | 客室乗務員。スチュワーデス(女性客室乗務員)、スチュワート(男性客室乗務員)の総称。キャビンクルーと呼ばれることもあるが、これはキャビン(客室)とクルー(乗組員)の合成語。 |
キャプテン | (→機長) |
キャリア | 「運ぶ人」の意味だが、航空業界では「航空会社」をさす。「旗艦」を意味する「フラッグ」を加えた「フラッグキャリア」は、その国を代表する航空会社のこと。たとえば、英国のブリティッシュエアウェイズ、フランスのエールフランス航空、ドイツのルフトハンザドイツ航空、タイのタイ国際航空、オーストラリアのカンタス航空、そして日本では日本航空がこれにあたる。 |
ギャレー | 機内の調理配膳室にあたるギャレー。 一般的に国際線用の機材では、ここに、機内食を収納するカート(小型の手押し車)をはじめ、オーブンや電子レンジ、エアチラー(冷気を送って食品を新鮮に保つ、機内の冷蔵庫)、湯沸かし器、ウォータークーラー、さらには圧縮式のゴミ処理機までが装備されている。客室乗務員はここで、冷蔵した状態で搭載されたメ インディッシュを温めたり、上級クラスではパーツごとに分けられた食材を皿に美しく盛り付けたりしたうえで、乗客に食事をサービスする。ファーストクラスやビジネスクラス用のギャレーには、エスプレッソ&カプチーノマシーンや炊飯器などを備えた機材もある。 |
キャンセル | (→欠航)(客が)予約を取り消すこと。(↓キャンセルチャージ)を徴収されることもある。 |
キャンセルチャージ(取り消し料) | 予約を取り消した時に旅行会社や航空会社に支払う取消手数料・変更手数料(出発日や便の変更)の事。格安航空券の場合、出発日に近づけば近づくほど高くなる。 |
気圧高度計 | 地上の管制機関から通報された気圧をもとに高度を算出する高度計。高度が高くなるにつれて気圧が低下する現象を利用している。この高度計が示す飛行高度を「真高度」と呼ぶ。 |
客室乗務員 | 機内で乗客へのサービスや保安などを担当する乗務員で、一般にFA、スチュワーデスやスチュワードと呼ばれる人々。地上職員とは仲が良くないらしい。 |
共同運行便 | 2つの航空会社が共同で運行している便。 |
緊急発券 | 出発直前(前日や当日など)に航空券を手配・発券すること。特別な手数料がかかることがある。 |
空港バス | 空港バスは主に航空機に搭乗するための旅客が利用するバスで、市内主要停留所から空港に直行し、車内には荷物置場などが設置されている。運行形態から、路線バス扱いのものと連絡バスというのがある。路線バス扱いのものは、通常のバス路線同様に、バス会社が利用者の便を考え運行時間帯を設定するもの。連絡バスは毎月変わる飛行機の時刻に合わせ、到着便に連絡する便は、飛行機到着10分後などと決め、飛行機が遅れればバスも出発を遅らせる。地方空港に多く、国際線が週3便なら、その連絡バスも週3便運行する。 |
クライム | 上昇すること。 |
グラウンドホステス | GH。空港のチェックインカウンタで搭乗手続きを担当する各航空会社女性職員。日本エアシステムではレインボーアテンダントという。 |
グラスコクピット | コクピットに従来の針や文字板の計器ではなくCRTや液晶ディスプレイを多用したコクピットのこと。 |
グラホ | グランドホステスの略。 |
グランドタイム | 地上(エプロン)での作業時間のこと。 |
グランドハンドリング | 地上作業の総称。グランドサービスとも言う。 |
グランドホステス | 地上職員のこと。チェックインや誘導、案内など空港の業務を担当する職員で、系列の子会社の職員が担当することが多い。また、他の航空会社の業務を委託されて代行することも多い。伝統的(?)に、客室乗務員とは仲が悪い。 |
クリアランス | 管制塔(航空管制官)から航空機に対するあらゆる許可。 |
クリーニングスタッフ | 航空機内の清掃や備品の準備を担当する人のこと。 |
クリティカル・イレブン・ミニッツ | 航空機は、離陸後の3分間と着陸前の8分間が一番危険だとされている。この時間帯はパイロットの作業が著しく煩雑になり、高度が低く速度が遅いため機体が安定しにくい。事実、航空事故の大半がこの11分間に起こっていることから、「危険な11分間」という意味の用語。 |
クルー(crew) | 乗務員。特に、パイロットなどの運航乗務員を指す。 |
クルージング | 空港内の地上走行や離発着時の上昇、下降を除くその航空機の飛行状態のこと。予定の飛行高度に達して水平飛行に移行した状態。また、その時の高度をクルージングレベルという。 |
クルーズ | 巡航していること。 |
ぐるぐる | レインボーセブンの名を持つ日本エアシステムのB777-200のこと。機体に緩く巻いた帯が回っているのでこの名がある。 |
ゲート | 駐機場。スポットと同義。 |
ゲートウェイ | その航空会社が拠点としている都市(或いは空港)のこと。例えば日本航空は東京(成田)、エールフランスはパリ、ルフトハンザはフランクフルトとミュンヘン、などである。乗客はゲートウェイで乗り換えることによってより以遠の目的地に行くことができる。 |
経由便 | 便名は目的地まで同じ(でも、まれに乗り換える場合も)だが、途中いくつかの空港へ立ち寄る便。 |
欠航(キャンセル) | 航空会社の都合で、あるはずだった便がなくなる事。機材の故障や悪天候等で出発当日に、欠航になることも。もしも出発当日に欠航になったら、あきらめずに航空会社と交渉することが大切です。航空会社のほうで代替便を手配することも多い。 |
こうくうひょうろんか[航空評論家] | 航空関連のお仕事で、もっとも間口が広く敷居も低いお仕事。免許も実務経験も学歴も問われず、試験もないから名刺に航空評論家と書けば誰でもなれる。ソムリエになるより簡単なのだが、世間様に航空評論家と認めてもらえるのは、日本の場合は飛行機事故の際に在京キー局からお呼びがかかる人々のみであり、それ以外の人々は航空関連のライターと称するのが普通である。 |
航空連合 | 現在世界的な航空連合には「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」があり、世界の主要航空会社は大きくこの3派閥になっている。同じ連合内で共同運航、共同企画の航空券販売、マイレージ・プログラムでの相互加算、空港ラウンジ共有、都市事務所の統一などを行っている。 |
航続距離 | 航空機が1回の搭載燃料で飛行できる最大飛行距離のこと。旅容機には必ず旅客機メーカーから示された航続性能があるが、このくらいの座席配世で定員を何人とした場合、このくらいの距離を飛ぶことができる、といういわば目安といえる。 |
こうバイパスひ[高バイパス比] | ターボファンジェットエンジンが吸い込む空気のうち、燃焼室を通らずにファンが加速させた空気の量を、燃焼室を通った空気の量を1として表す比率で、その数値が高いもの。 |
高揚力装置 | 主翼後部のフラップと.主翼前部のスラットを合わせて尚揚力装悩という。揚力は主翼の両面を通過する空気の圧力差で発生するが、速度と主翼面積に比例して大きくなる。そのため離陸時と着陸時は速度が低い分、面積で補うことになり、フラップやスラットが主翼からせり出して主翼面械を大きくしている。 |
高翼機 | 主翼が胴体の上方に付いている機体を尚翼機、胴体の下方に付いている機体を低翼機という。 前者はプロペラ機に多く、後者はジェット機に多い。高翼機がプロペラ機に多い理由としては、プロペラ機のスピードの場合、主翼に角度(上反角・下反角)を持たせなくていいことがある。 |
ゴーアラウンド | 着陸復航。着陸のやり直し。 |
コードシェア | 2社(またはそれ以上の航空会社)が、共同で双方の便名をつけて運航する便のことをさす。一部では、双方の航空会社が自社の客室乗務員をそれぞれ乗務させる形態(共同運航)もあるものの、現在は1社が機材と乗務員を含む機内サービスを提供し、他社がそれに自分の便名をつける形が一般的である。2社がそれぞれに自社便を運航するほどの需要が見込めない路線などでは、旅客の利便性、航空会社のコスト削減の両面から効果的な方法といえる。90年代末頃から、日本の航空会社もこの運航形態を積極的に導入し始め、現在では、日本航空はアメリカン航空などと、全日空はユナイテッド航空などと大規模なコードシェアを展開している。世界的にも、アライアンスの加盟会社同士を中心に、この運航形態が定着している。ただし、運航会社によって空港ターミナルが異なるケースなどもあるので、利用者は注意が必要だ。 |
コーパイ | 飛行機の副操縦士のことで、制服の袖章は3本線。 |
コクピット | 操縦室はコクピット、客察はキャビンといい、運航乗務貝はコクピット・クルー、客室乗務員はキャビン・クルー、キャビン・アテンダントという。日本ではキャビン・アテンダントということから略してCAなどということがあるが、世界的にはキャビン・クルーと呼ぶことが多い。フライトデッキと呼ぶこともある。 |
固定脚 | 上空でも車輪を収納しないタイプ。車輪が出ていると空気抵抗が大きく、高速で飛ぶことはできないので、小型プロペラ機で与圧装置を持たず低空を飛ぶ機体に限られる。 |
コミッション | エージエントコミッション(代理店販売手数料)。航空業界においては、代理店が旅客(航空券)または貨物を販売すると、それに対して航空会社から支払われる手数料をいう。IATA所定の料率があり、原則として国内航空券は販売額の5%、国際航空券は同7%(一部は5%)、貨物は同5%が手数料となる。ただ、旅客部門では航空会社のウェブサイトからのオンライン販売が急増するなど、コミッションは縮小する方向にある。日本航空は07年4月より国際航空券の料率を5%に下げる予定。 |
コレクション | 航空管制用語。言い間違いを訂正する場合に用いる。 |
コンソール | コクピットの中で機長席、副操縦士席の外側に設けられたキャビネットのこと。ヘッドセットや酸素マスクが配置されている。 |
コンタクト | 管制官に連絡を取ること。 |
コンテナ | 貨物を収容する箱形の容器の総称。機種によって機体サイズが異なる上、航空機断面は円形になるため、形状にいくつか規格がある。 |
コンビ | メインデッキに仕切を入れて旅客スペースと貨物スペースをメインデッキに設定できるようにしたモデルのこと。 |
コンフィギュレーション | 座席の数や座席配列(アブレストともいう)のこと。 同じ機種でも、航空会社、路線、サービスの形態等によって大きく異なる。収益性、需要、旅客にとっての快適さ、他社との競合などさまざまな要素を考慮して、各航空会社が独自に決める。 たとえば、全日空のボーイング777―300シリーズの場合、標準座席数は国内線の524席に対して国際線は247席。実に倍以上の開きがある。 ひとつには、国際線が4クラス仕様(プレミアムエコノミー含む) であり、上級クラスではシートビッチや座席幅などが非常にゆったり設計されていることがある。当然その分、座席数は少なくなる。同型機のエコノミークラスの座席配列も、国内線は横3-4-3席(計10席)、国際線は横3-3-3(計9席)と飛行時間の長い国際線のほうにゆとりがある。 もうひとつには、長距離国際線では通常2食分の機内食や各種飲み物などを収容するギャレーのために、大きなスペースが必要となることがある。加えて、トイレの数も国際線用機材のほうが多いため、座席数は減る。ちなみに、777シリーズの国際線のビジネスクラスは2-3-2の座席配列が一般的だが、一部の航空会社はこれを2-2-2とし、満席でも3人がけの真ん中に座ることがないのを売りにしている。 |
サービスクラス | ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス、そしてエコノミークラス正規運賃利用者用のデラックスなエコノミークラス、これらのように明らかに座席やサービスの異なるクラス分けをサービスクラスという。これに対して予約クラス(サブクラス)は予約時の便宜上のクラスで、割引運賃の種類などによって分かれている。マイレージの加算条件もこの予約クラスによって決まる。 |
>サーフェス(Surface) | 陸路部分の事を指す専門用語。 |
サーブ | スウェーデンの旅客機・自動車メーカー。サーブ(SAAB)はSvenskaAeroplanABの略。 日本でもJALグループでサーブ340が使われていて、一時はサーブ340の後継機サーブ2000が日本のYS-11の後継機候補にもなっていたが、1997年に旅客機部門はなくなり、さらに自動車部品もアメリカのゼネラルモーターズ傘下になった。 |
サイドカーゴドア | 貨物の搭載のために機体のメインデッキに配置された貨物ドアのこと。 |
サイドスティック | 取っ手状になった操縦桿のこと。民間機ではエアバスA320で採用され、以後同社の旅客機は全てサイドスティックとなった。 |
座席クラス | 座席の広さやサービスによる区分で、F(ファーストクラス)、C(中間クラス)、Y(エコノミークラス)の3クラス制が一般的。航空会社によっては、ファーストクラスや中間クラスがないこともある。逆に、プレミアムエコノミーという、エコノミーと中間クラスの間に更にクラスを設ける航空会社もある。なお、中間クラスは日本では一般には”ビジネスクラス”と呼ばれている。 |
最大離陸重量 | これ以上の重量では航空機が離陸できないという限界重量のこと。機体の構造、性能や強度、運航の安全性も加味して設定する。 |
最低接続時間 | 空港ごとに、その空港で乗り継ぐのに最低必要な時間が決まっていて、それ以下の接続時間では乗り継ぎができない。この最低接続時間はさまざまなケースで細かく決められていて、ターミナルが複数ある場合は、同じターミナル内と異なるターミナルの乗り継ぎでは必要な時間が異なるほか、国際線同士、国内線同士、また国 際線から国内線、国内線から国際線、このほか航空会社によっても必要な時間が異なる。 |
シーズナリティ | 格安航空券やPEX航空券は、出発日や時期によって料金が大きく変動する。需要と供給の関係で、年末年始やお盆前後などの繁忙期には高騰、閑散期には下落するのだ。閑散期にあたる11月下旬から12月上旬、1月中旬から下旬あたりの欧米行きなどは、場合によって激安プライスの出ることもある。年間の最高料金と最低料金の間には、数倍から極端な場合は10倍近くの差が出ることも。格安航空券のシーズナリティは各旅行会社、PEX分は各航空会社が細かく設定している。ビジネスクラスの格安航空券には、この設定がほとんどないケースもあって、繁忙期にはおすすめである。 |
シートベルト | 航空機の機内で座席に装備されたベルトのこと。 |
シートベルトサイン | シートベルト着用指示のサインのこと。 |
しさくき[試作機] | 読んで字のごとく、試しに作ってみた機体。まあだいたい3~5機ぐらい作って、設計した通りの性能を持っているかどうか、計算通りの強度を持っているかなどを確認する。その結果をもとに設計を手直して量産に移る。だから試作機は量産機より性能が劣る場合の方が多い。もちろん武装はない。 |
シップ | 航空機のこと。 |
シップナンバー | 航空機の登録番号。航空会社が保有する機材には、ICAOの基準に従い、各国の政府に登録された固有の機体番号がつけられる。番号は数字またはアルファベットで、その頭に国籍を示すアルファベットがつく。ちなみに、日本は「JA」(全体ではJA****、*は主に数字)、米国は「N」、英国は「G」、フランスは「F」、中国は「B」がそれぞれ番号の頭に入る。 |
シミュレータ | 運航乗員の訓練に使われる装置で、コンピュータを使用して実際の飛行状態を擬似的に作り出し実機同様の訓練が出来るようになっているもの。パソコンのフライトシミュレータはこれを模したものだが、航空会社の乗務員訓練で使用されるものは画像、動きなど再現性の点で遙かに上回っている |
ジャンボ機 | 大型旅客機の総称として「ジャンボ機」という言葉が使われる風潮がマスコミなどでも見受けられるが、ジャンボはボーイング社のB747に付けられた愛称である。つまりB787でいえば「ドリームライナー」のようなもの。しかし「ジャンボ」と「ドリームライナー」では経緯に大きな違いがある。「ドリームライナー」はボーイング自らが名乗っている愛称だが、「ジャンボ」は航空機メーカーでも航空会社でもない第三者が付けた愛称。世界でも最も親しまれている航空機の愛称といえる。ちなみにB747誕生時は、機種ごとの愛称などはなかったほか、エアバス機にも愛称はない。 |
ジュニア | 特に(→FA)で後輩思いっきりこき使われる立場で、下っ端とも言う。一説には、その便で一番ジュニアの者は奴隷とも。 |
ショーアップ | クルーが出勤してくること。 |
ショップぼう[ショップ帽] | 自衛隊の作業帽。装備品として支給されるものではなく、デザインは各部隊ごとに決め、基地司令の認可を得て発注し、隊員が私物として購入する。遠目にもどこに所属している隊員かがわかるよう、職種ごとに色分けしている場合が多い。 |
深部静脈血栓症(DVT) | 下半身の静脈にできた血栓が肺の血管をふさぐことで、呼吸困難を引き起こす病気。最悪の場合は、突然死するケースもある。同じ姿勢を長時間続け、かつ水分補給も十分でないことが発症の引き金となる。飛行機内だけで発症するとは限らないものの、長距離便ではこれらの条件があてはまるので、その可能性は高くなる。 エコノミークラスの乗客が発症したことから、メディアでは当初、「エコノミークラス症候群」の名称で報道されていた。しかし、発症するかどうかは利用するクラス(あるいはシートの仕様など)とは関係がない。長距離便で座り続けていると、ほとんどの人の足に小さな血栓ができるため、若い人でも注意が必要だ。予防策としては、飛行中の適度な足の運動や水分補給(利尿作用のあるアルコールやコーヒーの摂取は逆効果)などがある。水分補給の目安は、日本~ヨーロッパ・米東海岸の片道で、1リットル程度とされる。 |
スコーク | 計器飛行状態の航空機は地上の管制機関によって、その位置や高度が全て把握されているが、その飛行機を識別するための4桁の数字のこと。こりをする機上の機器をスコーク・トランスポンダという。このやりとりを司る管制のレーダー機器がSSRレーダーである。 |
スコワーク | 機体の不具合のこと。スコークと言葉そのものは似ているが全く別物。 |
ステータス(STATUS) | 航空券やホテルの予約/手配状況のこと。OKなら予約が取れていることを表し、「ステータスはOKになっている」とか「OKをもらっている」いう言い方をする。WTはウェイティング、即ち空席待ち/空室待ちのこと。また、UCは空席待ちすらも受け付けてもらえないほど一杯になっているという意味。 |
ストップオーバー | 鉄道でいう途中下車のような制度。経由地で何日か滞在して先へ進む旅程。例えばキャセイパシフィック航空の成田~香港間の航空券で成田から台北に飛び、台北で何日か滞在後、再び香港へ飛ぶ場合、香港行き航空券で台北にストップオーバーするといい、割引航空券の多くでストップオーバーに対する追加料金が必要になる。しかしキャセイパシフィック航空で成田からバンコクへ飛ぶ場合で、香港でのストップオーバーは、いずれにしても乗り継ぎになるので、追加料金は不要になることも多い。ちなみに日本発の公示運賃(格安航空券などではない運賃)では、経由地で24時間以上滞在する場合をストップオーバーと呼ぶ。ただし、国内線同士の乗り継ぎは4時間未満と設定している航空会社もある。 |
スペシャルミール | 健康上や宗教上の理由から、食事に制約のある乗客のためにサービスされる特別食のこと。種類やメニュー内容は航空会社により異なるが、 一般的には菜食主義者用の「ベジタリアンミール」(肉や魚、乳製品などの動物性の食材は不使用。このなかにもいくつかの種類がある)、コレステロールや脂肪を制限している乗客用の「低コレステロール/低脂肪ミール」、ヒンズー教徒用の「ヒンズーミール」(牛肉不使用)、ユダヤ教徒用の「コーシャーミール」(祈祷、封印して搭載)など、20種類程度のメニューをそろえる航空会社が多い。2歳未満の乳児が対象の「ベビーミール」や、2歳以上12歳未満の子供が対象の「チャイルドミール」もスペシャルミールのひとつ。原則として出発の24時間前までに予約が必要だ。 |
スポイラー | 主翼上面に板を立てることで揚力を減じる装置。エンジン出力を絞らずに高度を下げる時などにも利用する。また着陸接地直後は揚力を完全に消し去るためにすべてのスポイラーが勢いよく立つ。スボイラーには飛行中に使うフライトスポイラーと接地後に使うグランドスポイラーがあるが、通常、接地後はすべてのスボイラーをグランドスポイラーとして使う。 |
スラット | 翼の前縁に装備された補助翼。失速速度を下げる働きがある。 |
スルーチェックインとスルーバゲッジ | 経由便や乗り継ぎが必要な旅程でも、最初のチェックインの際に最終目的地までの搭乗券がもらえ(スルーチェックイン)、受託手荷物も預けられる(スルーバゲッジ)システム。乗り継ぎのたびに面倒な手続きは不要。アライアンスに加盟する航空会社同士では、基本的にこれが可能になる。 |
セニョリティー(Seniority) | 先任順位のことで、航空業界の体育会的、ないし軍隊的な側面を如実に表している言葉。先輩後輩関係を制度化したものと言ってもいい。入社日(或いは昇格日)が古いほど先任順位が高く、この先任順位が高い人ほど優遇される制度。休暇を取る際、仕事を選ぶ際、シフトを決める際などは先任順位が高い者から決めていき、低い者は最後に残ったカスを掴まされる。また、昇進もセニョリティー順になる。同じ職場に同一階級の人が複数いた場合 例:複数の機長で運行される場合(→ダブルキャプテン)、セニョリティー順が高い者が上位者になる。センターギア |
ゼネラル・エレクトリック | アメリ力の2大エンジンメーカーのひとつ。もう1社はプラット&ホイットニー。ボーイングの機体でもエアバスの機体でも、エンジンはこういったエンジン専門メーカーのものを使っている。このアメリカ2大エンジンメーカー、近年では提携もしていて、A380のエンジンはこの2社が共同開発したエンジンかイギリスのロールスロイス製のエンジンからの選択となる。 |
前進翼 | 翼の付け根と翼端を比較して、翼端が前にある翼のこと。現存の航空機で前進翼を装備しているのは米空軍前進翼試作実験機X-29と旧ソ連のSu-37Berkut(実戦配備未定)のみである。 |
操縦桿 | 航空機のコクピットといえば操縦桿があり、これを引くことで上昇する仕組みになっているが、これは操縦桿と昇降舵などがつながっていたからといえる。エアバスではFBW方式のA320以降の機体には操縦桿はなく、サイドスティックという、コンピュータゲームのようなレバーで操縦する。またボーイングではFBW方式の機体でも、操縦桿を残し、操縦桿の動きを電気信号に変えるシステムがとられている。 |
そらべん[空弁] | からべん、ではない。空港で売っている弁当のこと。言うまでもなく駅弁に対抗した名称である。地元の旬の特産品を詰め込んであって、お手軽に食べられると最近巷で話題である。密閉された機内で匂いがこもらないよう、匂いは控えめに作られる。 |
ターゲットスピード | 着陸時の速度。 |
タービュランス | 乱気流のこと。 |
ターボファンエンジン | 現在ジェット旅客機に使われているエンジンはターボファンエンジンといい、前方から取り入れた空気を高温高圧にして燃焼させて後方に噴射、同時にその力でファンを回し、多くの空気は燃焼させずに後方に押し出している。ちなみにジェット旅容機が幾場した当時はこのファンはなくただのターボエンジンだった。 |
ターボジェットエンジン | 初期の民間機のジェットエンジン。タービンの軸出力を全てコンプレッサーの駆動に使用する。排気ガスや騒音、さらに運航効率の問題から現在の民間機では使用されていない。 |
ターボファンエンジン | 現在、民間機の主流のエンジン。排気ガスを使ってファンを回転させることによって大きな推力を得る構造のエンジン。ターボジェットエンジンに比べて騒音、効率などのあらゆる面で向上が図られている。 |
ターボプロップエンジン | ジェットエンジンの仲間だが、タービンの回転を減速してプロペラを回しそれによって推力を得るエンジンのこと。 |
対気速度 | 周りの空気に対しての航空機の飛行速度。対気速度で時速900キロで飛んでいたとしても地面との相対速度でいえば、追い風なら時速1000キロに、向かい風なら時速800キロにしかならないこともある。それでは目的地までの時間などが分からないので地面に対しての速度を対地速度といって分けている。 |
ダイバート(DIVERT) | 飛行機が目的地以外の代替空港に着陸すること。主に悪天候、機材の故障、空港の使用上の制限、急病人の発生などの理由による。着陸空港の変更は機長とディスパッチャー(運航管理者)の間で決められる。ちなみに天候不良などで、出発した空港へ引き返す場合は「ターン・バック」という。 |
タキシング | 航空機が地上を走行すること。 |
タグ | 航空機を牽引する車両。トーイングトレーラとも呼ばれる。 |
タクシーウェイ | 航空機が走行する道路。 |
ダグラス | ボーイングとライバル関係だったアメリカの旅客機メーカーで、ジェット旅客機就航以前から日本ではダグラスのDC-4、DC-6、DC-7などが使われていたほか、日本で最初に導入されたジェット旅客機もダグラスのDC-8で、日本とは関わりの深いメーカーであった。ダグラス最初で最後のワイドボディ機はDC-10だが、1967年にはマクドネルと統合してマクドネル・ダグラスになり、DC-10の後継機は形式の称号が変わってMD-llになった。しかしエアバスの攻勢などから、ライバルだったボーイングとの統合を余儀なくされ、1997年にボーイングに吸収され、現在はマクドネル・ダグラス時代に開発された機体はすべて生産終了となった。現在でも日本の国内線にはMD-90などマクドネル・ダグラス時代の機体が飛んでいるが、後継機にはボーイングの機体が採用される。 |
タック・ネーム | パイロットの部隊内での愛称。映画の中で戦闘機パイロットが無線で呼び合う『アイスマン』だの『GOKU』だのがTACネーム。 |
タックス(TAX) | 税金。特に、空港税のことを指すが、実際には空港を利用する場合に徴収される料金の総称。料金は航空券を買う際に払う場合と、実際に空港を利用するときに払う場合があり、これは空港ごとに決まっている。「空港使用料」「手数料」「旅客サービス料」なども一般的に空港税の分類に含まれる。ちなみに、成田の場合は「空港施設利用料」として、航空券発券時に大人2040円が徴収される。 |
タックスフリー(TAXFREE) | 免税のこと。 |
ダブルキャプテン | スケジュールその他の理由により、機長資格を持つ操縦士二人によって運行されること。 |
タラップ | オープンスポットで航空機への乗降時に使用する階段のこと。 |
チェックイン(Check-in) | 通常、約2時間前から始まり、40分前ぐらいには締め切られる(国際ルールでは乗客は2時間前に空港に来ることになっているので、早く締め切られても文句 |
チェックリスト | 航空機が各動作に移る前後に行う点検。 |
チケット(Ticket) | 切符/航空券 |
チャーター便 | チャーター便にはオウンユース・チャーター、アフィニティー・チャーター、包括旅行チャーター(ITC=InclusiveTourCharter)がある。オウンユースとは個人、1社、1団体などが貸切るチャーター便で、個人や1社がチャーター料を支払う。アフィニティーとは、縁類団体のチャーターで、たとえば日本・○○国親善協会といったところがチャーターし、会員からチャーター費を集めるといったケースがあり、修学旅行もこれに入る。もっとも多いのが包括チャーターで、旅行会社がチャーターし、ツアーを募集する。 |
着陸料 | 旅客機が空港に着陸するごとに空港側に支払う空港使用料のことを、一般に着陸料という。空港はこれを収入として運営していて、着陸料はその機体の重さによって額が異なるほか、騒音の大きな機体は着陸料が聞くなる仕組みも採り入れられている。空港としては、大きな機体が多く発着することで利益が上がる。 |
チョーク | 車輪止めのこと。 |
直行便 | 直行便は途中どこも経由しないノンストップ便、経由便とはどこかを経由するものの最終目的地まで使名が変わらない便、乗り継ぎ便とは目的地に向かう途中に便名の異なる便に乗り継ぐ便をいう。しかし旅行パンフレットなどでは、乗り継ぎがなければ経由便でも直行便、また乗り継ぎでも経由便と記されることがある。 |
ツアー | パッケージツアーのこと。パック旅行とも言われる。国土交通省または都道府県に登録された旅行会社が、旅行業法に基づいて参加者を募り、催行する旅行形態。航空券、ホテル、観光などがセットになっている。ちなみに、海外旅行を主催できるのは、国土交通省に登録された第一種業者のみ。 |
ディスパッチャー | 飛行計画と気象情報の提供を行う担当者。 |
ディセンド | 降下のこと |
テイルスキッド | 着陸時や離陸時に機体尾部が地上に接触したことを想定して機体構造へのダメージの軽減を目的に装備された装置。 |
ディレイ | (飛行機などの)遅延のこと。飛行機の場合、本来は15分以上の遅れのことを指す。某イタリアの航空会社は、あまりのディレイの多さに「遅れたリア」と呼ばれることもある。 |
デスクトップモデル | 1/144~1/200ぐらいの縮尺で作られる旅客機模型。航空会社のカウンターなどに置かれるデスクトップモデルだと1/100ぐらいの大物もある。 |
でっぱつ | 出発のことDepartureと出発 |
デラックスエコノミークラス | エコノミークラスはその多くが割り引き運賃利用者で占められているが、エコノミークラス普通運賃利用者を、通常のエコノミークラスより高いサービスの座席として用意している航空会社もある。たとえばANAの欧米線には「プレミアムエコノミー」というカテゴリーをビジネスクラスとエコノミークラスの中間に設定している。 |
ドアモード | 旅客機のドアにはオート(アームド・ポジション)とマニュアル(ディスアームド・ポジション)のドアモードがあり、飛行中は必ずアームド.ポジションになっていて、この場合ドアを開けると同時に、脱出用シュート(滑り台)が膨らむ仕組みになっている。切り替えは客室乗務員が飛行ごとに行っている。 |
トーイング | 航空機を牽引すること。 |
ドーサルフィン | 垂直尾翼下部を前部に延長して、空力抵抗や安定性の向上を行う固定式の補助翼。 |
都市コード | 空港のある都市を表す記号。たとえばマニラはMNL、バンコクはBKK、シンガポールはSINなどとなっている。また同じ郁市に空港が複数ある場合は、都市コードのほかに空港コードがあり、たとえば東京は都市コードがTYO、成田空港はNRT、羽川空港はHNDなどとなっている。同じ組み合わせが重複しないようにIATAが管理している。 |
ドメ | 国内線のこと。DomまたはDomeと表記される。(⇔INT'L) |
トランジットとストップオーバー | たとえば、日本からソウル経由でロンドンヘ行くとしよう。ソウルでそのまま乗り継ぐ場合(24時間以内)は、「トランジット=通過」という。一方、観光等のためなどで24時間以上ソウルに滞在する場合は、「ストップオーバー=途中降機」になる。ただし、格安航空券などは、ストップオーバー不可の場合がほとんど。24時間を境に空港税の扱いなども変わってくる。 |
トランジットサービス | 到着した航空機が再び出発する際に行われる整備。 |
トランジットエリア | 保税エリアともいい、国際空港の出国手続き後に過ごすエリアをいう。たとえば「シンガポールのチャンギ空港はトランジットエリア内の施設が充実している」などというのは、シンガポールに入国せず、乗り継ぎだけで通過する乗客が利用できる施設が充実しているということを意味する。またアメリカのように、単に通過することのできない国ではトランジットエリアは存在しない(アメリカでは通過客も一旦アメリカへの入国手続きを行う)。 |
トランスファー | 搭乗していた航空機を降りて、便名が違う別の航空機に乗り換えること。 |
トランスポンダー | スコークコードを発信する機械のこと。 |
ドリンクサービス | 旅客機内における飲み物のサービス。ウェルカムドリンクともいう。 |
ドルニエ | ドイツにかつてあった航空機メーカー。主に小型プロペラ旅客機、また小型ジェット旅客機も開発していた。1982年にダイムラー・ベンツの傘下になる。ところが1996年にはアメリカで小型機を生産していたフェアチャイルドと統合、フェアチャイルド・ドルニエとなるが、再びドイツに本社を移転、しかし2001年のアメリカ同時多発テロ事件などの影響で受注が減り、2002年には倒産してしまう。 |
飛び職 | 地上職に対して、FA(フライト・アテンダント=客室乗務員)のこと |
炭素繊維複合材 | 軽くて丈夫な素材で、ジュラルミンに代わって近年航空機の胴体などに多く使われるようになった。ボーイングの次期中型機B787では機体の大半がこの素材で構成され、いわばプラスティックの胴体になる。またこれには日本の技術が大きく関わっている。 |
単発機 | エンジンが1基の機体。双発機はエンジンが2基ということを意味する。単発機は自家用機などにしかなく、現在の旅客機はほとんどが双発機になっている。4発機は現在も製造されている機体としてはボーイングのB747、エアバスのA340、A380の3機砿のみ、そして3発機は現在生産されなくなっている。エンジン性能の向上で、ほとんどの機体が双発で賄える時代といえる。 |
>ノーショーとゴーショー | 予約を入れているにも関わらず、キャンセルの連絡をしないまま、搭乗しない(空港に現れない)ことを「ノーショー」という。日付や使の変更が無料で何度でもできる普通運賃利用のビジネスマンなどに多い。この逆で、予約をまったく入れないまま直接空港へ行き、その場で予約。発券して飛行機に乗ることが「ゴーショー」。国際線においても、高頻度で大都市間を結ぶ路線などでは、ゴーショーも珍しくはない。 |
ノーズギア | 航空機の機首に装備されているギア。 |
ノースモーキングサイン | 喫煙禁止の指示サイン |
ノーマル・チケット | 最も高い航空券で、有効期限は1年。払い戻し自由の金券である。利用する航空会社は自由に組み合わせられる。一定のルール内で何度でも乗り換えが出来、途中降機も自由。予約の優先度も最優先。 |
ノット(KNOT) | 通常、風や航空機の速度はノットで表す。1ノット=1.857Km/h |
乗り継ぎ便 | 途中どこかで飛行機を乗り換え、便名も変わる場合の便。 |
パーキングブレーキ | 空港で航空機が動き出さないようにするためのブレーキのこと。油圧で航空機の動作を固定している。 |
バイパス比 | ターボファンエンジンにおいて、燃焼させた空気と、燃焼させずに後方に押し出した空気の比率。たとえばバイパス比4のエンジンであれば、燃焼させた空気1に対して燃焼させなかった空気が4になる。そして4辺りを境に、それ以下のものは低バイパス比、それ以上のものを商バイパス比と分けている。バイパス比が高いほど燃費がよく、騒音も減る。 |
パイロット | 操縦士。航空機の操縦を担当する人。 |
バシネット | 機内に設置される、幼児用のゆりかごのことをさす。キャビン前方の壁の部分に取り付けて使用する。一般的には、2歳未満で体重が10kg以下の乳児が対象となっている。離陸&着陸時を除いて利用できる。ただし、台数が限られているため、予約制になっている。 |
ハッシュキット | 騒音の大きいエンジンを改修して低騒音化するための改修部品のこと。 |
パッセンジャー | 旅客のこと。パックスと略されることもある。 |
発着枠 | 空港で定期便が離陸、着陸できる回数のこと。発着枠がないと航空会社は運航ができない。各空港の発着枠の上限は管制の能力や空港の規模によって異なり、成田や羽田などの混雑空港では、国土交通省が各航空会社に発着枠を配分している。なかでも収益性の高い羽田便の発着枠の配分は、航空各社の経営に直結するテーマだけに各社の関心は高い。 2005年には羽田空港の発着枠の再配分が行われ、その一部は新規航空会社へ優先的に配分された。成田空港では、02年の第2滑走路(暫定並行滑走路)の誕生により発着枠が年間20万回に増えたが、10年3月に同滑走路が2500mに延長されると、これが22万回まで増加することから、混雑が多少とも緩和される予定だ。 |
ハブ空港 | 多くの路線が集中する空港を指す。特定の航空会社が拠点にしていて、乗り継ぎに便利な運航を行っている場合、たとえば「アメリカン航空はダラス空港をハブ空港にする」という。つまりハブ空港は空港だけでなく、航空会社とセットで表現されるのが一般的。空港側の思惑だけで、立派な空港を建設してもハブ空港にはならない。空港を自転車の車輪(ハブ)、スポークを放射状に伸びる路線にたとえていて、「ハブ&スポークの運航」などといわれる。 |
バルク | コンテナなどに収容されず、機内にバラ積みされる貨物のこと。 |
パレット | 航空貨物を搭載するために使用される合板またはファイバーの板。コンテナにおさめられることなくパレットに載せられて梱包される貨物もある |
ハンガー | 航空機のメンテナンスやオーバーホールを行うための格納庫のこと。 |
ビザ(査証/VISA) | その国を訪れるに際して、在外公館が発行する入国の推薦状。最近は、観光での短期滞在ではビザが必要ないという国が増えてきた。ただ、ビザが必要な国をビザなしで訪れたら、容赦なく強制送還されるので要注意。また、観光以外の目的(労働など)では、ほぼ例外なくビザが必要。 |
ビジネスクラス | 国際線でファーストクラスとエコノミークラスの間に設定されたクラス。最近ではファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスを最上級とする航空会社も増えている。 |
左席 | 飛行機のコックピットで、機長は左側に座ることから、機長席のこと |
標準座席数 | 航空機メーカーが示す座席数。たとえば2クラス300席で8000ノーティカルマイルの航続性能などと表示する。しかし旅客機の座席数は運航する航空会社が決めるため、標準座席数が300席だからといって、航空会社も300席の定員として利用するかどうかは分からない。また大型機ほどメーカーの示す座席数と実際が異なることが多い。 |
ファーストクラス | 国際線の最上級のサービスが受けられるクラスの呼称。かつては航空会社の贅を尽くしたサービスが展開される高嶺の花のクラスだったが、近年航空会社の競争激化と経営合理化に伴い廃止する航空会社も増えている。 |
フィート | 高度はフィートで表す。1フィート=0.3048m |
フィックス(FIX) | 行きと帰りともに出発日が全く変更できない航空券。本来パッケージツアー用に作られたチケットのバラ売りである場合が多い。制約が多い分とにかく安い。(対義語:オープン<OPEN>) |
フィレット | 翼の付け根のこと。 |
フォッカー | オランダに古くからあった航空機メーカーで、日本でもANAグループのエアーセントラルが同社のF50という高翼のプロペラ機を運航しているが、このメーカー自体は1996年に倒産している。一時は現在EADSの主軸を成すドイツのDASA傘下になり、DASAの小型機部門となるが、販売不振から切り離されて倒産した。 |
フォンブランド数 | 排気ガスの濃度を表す数値。エンジン排気が黒く見える航空機はこの数値が高い。肉眼での視認限界は25前後。 |
ブッキング(BOOKING) | 予約。予約すること。 |
プッシュバック | 航空機をタグ(トーイングトレーラ)で押し出す(バックさせる)こと。 |
フライトプラン | 飛行計画書。飛行前に作成する。 |
フライトレベル | 巡航高度。実際の数値の1/100で表す。 |
フライバイワイヤ | 操縦系統の信号を油圧で伝えるのではなく、一度電気信号に変換して伝えるシステム。 |
フラップ | 翼の前縁や後縁に設置される補助翼で、翼の形状や翼面積を変化させることにより、離着陸性能を向上させたり失速速度を下げたりすることが出来る。主に揚力を得る目的があることから「高揚力装置」と呼ばれる。 |
ブリーフィング | 打ち合わせ。 |
プリパレーション | 準備のこと。 |
プリフライトチェック | 飛行前点検の総称。 |
ブレークマン | トーイング(牽引)される航空機に乗って、コクピットでブレーキ操作を行う人。 |
プレグナント | 妊婦のこと。 |
ブロックアウト | 航空機がスポットを離れること。 |
ブロックイン | 航空機がスポットに入ること。 |
ブロック・タイム | ブロック・タイムとは時刻表上の所要時間で、それには駐機場を離れて滑走路まで行く時間などを含めて想定してある。一方フライト・タイムは離陸してから着陸するまでの時間で、離陸後機長アナウンスなどで行われる所要時間はフライト・タイムといえる。ブロック・タイムは時刻表などに明記してあるので一定期間は変わらないが、機内アナウンスのフライト・タイムは、その日の天候や風向が考慮されているのでフライトごとに変わる。 |
普通航空券 | (→ノーマル・チケット) |
ペイロード | 航空機に搭載する物の重さ。 |
ベックス運賃 | 1nstantPurchaseExcursionFaresという条件付きの往復割引連賃。その名の通り、予約と同時、あるいは一定期間内に航空券を購入する条件での割引運賃で、公示された割引運賃の主流を成す。ちなみに普通運賃は1年前に予約、航空券購入は搭乗当日ということも可能であり、取り消しなども自由にできるが、ベックス運賃は予約と同時、または一定期間内に航空券を発券、発券後の取り消しには手数料が必要というもので、それを条件に割引迎貸になっている。当初はその路線を運航するすべての航空会社に適用される一種類のみであったが、1994年から各社ごとに設定できるものが現れ、従来の全社共通タイプはIATAペックス運賃、各社ごとのものはゾーンペックス運賃と呼ばれるようになった。このゾーンペックス運賃は、各社が設定できるものの、下限運賃があるなどの制約があったが、2008年度からは下限が撤廃され、格安航空券に代わる制度と目されてもいる。 |
ヘッドウィンド | 向かい風。通常、航空機は向かい風に向かって進行する。 |
ヘディング | 機首方向。風の関係で進行方向とは違う場合もある。ベリースペース |
偏西風 | 地球上の上空を西から東に吹いている西風。とくに強い偏西風をジェット気流と呼び、冬季に強くなるほか、とくに日本などの中緯度上空で強く吹く場合が多い。航空機の運航はこの偏西風によって大きく影響し、同じ区間でも西から東に向かう場合より、東から西に向かう場合のほうが所要時間は長くなる。航空機はこの偏西風を避けたり、また追い風になる場合は少し遠回りしてでも偏西風を利用したりして運航している。 |
ボーイング | 世界を代表するアメリカの航空機メーカー。 B747ジャンボ機、B777など多くのベストセラー機を開発、7で始まり7で終わる形式の機体がほとんどを占める。現在は胴体などほとんどの部分を炭素繊維複合材で構成するB787を開発中、また次世代B747ジャンボ機も開発中だ。 1997年にはライバルだったマクドネル・ダグラスを吸収合併していて、現在はアメリカで唯一の大型旅客機メーカーである。また近年のボーイング製機材は、日本製の部品や技術を多用しており、日本とも関わりの深いメーカーである。 |
ボーディング | 1.航空機に搭乗すること。2.搭乗口で旅客の搭乗を確認する担当者。 |
ボーディングブリッジ | 搭乗時に使用する自走式の歩道橋。 |
ほしぐみ[星組] | スター・アライアンスのことを言う。エア・カナダ、ニュージーランド航空、全日空、アシアナ航空、オーストリア航空、ブリティッシュ・ミッドランド航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザ・ドイツ航空、スカンジナビア航空、シンガポール航空、スパンエア、TAPポルトガル航空、タイ国際航空、ユナイテッド航空、USエアウェイズ、ヴァリグ・ブラジル航空が加盟している。 |
ポンド | 燃料搭載量や重さを表す。1ポンド=0.4536Kg |
ボンバルディア | カナダの旅審機メーカー。同社製の小型ジェット機とプロペラ機は世界で活躍していて、日本でも多く採用されている。まずCRJという機体はCanadairRegionalJetの略で、カナデイアが|淵発したが、同社がボンバルディアグループになったため、ボンバルディアが生産を引き継いでいる。また日本でもYS-11の後継機として多く活躍するDHC-8などのプロペラ機を開発したのはデハビランド・カナダだが、こちらもボンバルディアグループになりやはりボンバルディアが生産を引き継いでいて、現在のボンバルディアはボーイング、エアバスに次ぐ旅客機メーカーとなっている。とくにプロペラ機の分野では、ライバルだったヨーロッパの会社などが次々に旅客機開発から撤退したため、同社の占めるシェアが高くなっている。 |
方位 | 北を起点に角度で表す。但し北は「000」ではなく「360」。東が「090」、南が「180」、西が「270」。 |
マーシャラー | 大きな卓球のラケットのような物(パドルという)を持って航空機をスポットへ誘導する担当者。 |
マイル | 空の世界では単に「マイル」というと1マイルは1609メートルで、逆賃の距離計算やマイレージ・プログラムに使われる。それに対し1ノーティカルマイルは1852メートルで海里、シーマイルともいわれ、1時間に1852メートル進むスピードを1ノットという。ノーティカルマイルは主に航空機の性能などをいう時に使う。 |
マネージャー(支配人) | (日本では、タレント事務所でこき使われる人をイメージしがちだが、)ちなみに、その上の総支配人は「ゼネラル・マネージャー」という。 |
ミドルマーカー | アウターマーカーより、より滑走路近くにある。 |
右席 | 飛行機のコックピットで、副操縦士は右側に座ることから、副操縦士席のこと |
水噴射 | エンジンのコンプレッサー室に水を噴射して温度差を作り、推力を上昇させるシステム。アフターバーナーで燃料の代わりに水を注入するものと考えると分かりやすい。初期のターボファンエンジンで用いられた。 |
メインギア | 機体の中央に装備されたギア(車輪)のこと。 |
メインデッキとアッツパーデッキ | もともとは船の甲板を意味する「デッキ」。飛行機では客室(キャビン)のことをいう。2階建てのジャンボ機(ボーイング747シリーズ)では、1階席を「メインデッキ」、2階席を「アッパーデッキ」と呼ぶ。2007年度中に就航予定のオール2階建てのエアバスA380でも同様だ。 |
免税店 | (→タックスフリー) |
夜行便 | 夜行便、深夜便に定義はないが、日本では一般的には、夜行便というと夜に出発して翌日に到着するなど、機中泊になる便をいい、とくにアジアからの帰国便には、昼間の便と夜行便があるので、それを分ける意味で使われることが多い。いっぽう深夜便は、日本の玄関である成肚空港が23時から翌6時まで離発着ができないため、23時以降に出発する便を指すことが多い。 具体的には中部や関西発着の便や、スターフライヤーの北九州便である。 |
ユージングランウェイ | 使用滑走路。 |
予約クラス | 予約の際に使われるクラスで、座席クラスとは区別される。 |
与圧 | 高高度を飛行する際にも機内が地上に近い環境になるように気圧を制御する方法。旅客機ではエンジン吸気を使用している。 |
ライセンスせいさん[ライセンス生産] | 本来の製造元に、契約(ライセンス)で定めた料金を支払って別のメーカーが製造を行う生産形態で、本来の製造元から部品供給を受けず、自力で調達する場合を言う。 |
ライフベスト | 救命胴衣のこと。旅客機では各座席の下に装備されている。 |
ライフラフト | ライフベストと混同されることがあるがこちらは救命いかだである。ジャンボやボーイング767では脱出シュートがそのままライフラフトとなる。 |
ラダー | 垂直尾翼後縁に装備された補助翼。機体の左右方向を制御する。 |
ラムジェットエンジン | 超音速の空気の流れをインテイク形状によって亜音速まで減速し、燃料を噴きつけて燃焼させて推力を得るエンジン。 |
ランウェイ | 航空機が離着陸を行うために滑走する道路。 |
ランウェイストップサイン | 停止線。 |
ランウェイヘディング | 滑走路方向。 |
ランプコーディネータ | 地上作業全体の調整を行う担当者。 |
リース | 旅客機の世界でもリースはあり、これは航空会社で余っている機体を貸す場合もあれば、旅客機を貸すために機体を保有するリース会社もある。また航空会社が他の航空会社に機体を貸す場合、乗員ごとリースする「ウェット・リース」と機体のみを貸す「ドライ・リース」という二通りの方法がある。借りる側にとって、リースする意味としては、機体を購入するにはまとまった資金が必要、購入するにはオーダーしてから納入されるまで時間が必要といった理由があるほか、リースにしておけば新型機や大きさの異なる機体への切り替えが容易などのメリットがある。住宅でいう分譲と賃貸に似ている。 |
リコンファーム(予約再確認) | 予約再確認のこと。基本的に搭乗の72時間前までに電話などで行う。出発時に予約の確認がとれていても、現地で帰国便のリコンファームを行わないと、最悪の場合は予約がキャンセルされる可能性がある。個人旅行の場合は注意したい。最近はリコンファーム不要の航空会社が増えているが、機材変更などで指定済みの座席番号が変更になっているケースなど もあるので、行ったほうが無難である。 |
レジスタ | 航空機を運航するには運航会社若しくは保有会社が機体を登録し、登録国の航空当局から登録記号を受けなければならない。この登録をレジスタ。登録記号をレジストレーションナンバーと呼称する。 |
レシプロ機 | →ターボプロップ機 |
レドーム | レーダーを保護するカバーのこと。通常、航空機の機上レーダーは機首に装備されており、機体の先端部分がレドームである。 |
レベルオフ | 航空機が巡航高度に到達して水平飛行に移ること。 |
レンジ | 航続距離。 |
ローダー | 空港で貨物の搭降載作業を行う担当者。 |
ローディング | 貨物を搭載すること。 |
ロ-ルスロイス | イギリスの商級自動車メーカーとして知られるが、旅客機のエンジンメーカーでもある。たとえばボーイングのB747ジャンボ機はアメリカのプラット&ホイットニー、ゼネラル・エレクトリック、そしてロールスロイスの3社からエンジンをユーザーが選択することができたが、イギリス系の国だった香港のキャセイパシフィック航空、オーストラリアのカンタス航空、サウジアラビア航空、ニュージーランド航空などは多くの機体でロールスロイスのエンジンを選択していた。現在はA380にもエンジンを提供していて、ブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージンアトランテイック航空はもちろん、やはりカンタス航空に納入される機体にもロールスロイス製エンジンが使われる。 |
ローンチ | 航空機メーカーが航空機の開発、生産を決定すること。 |
ローンチカスタマー | 航空機メーカーに対して航空機の生産に踏み切らせたメーカーの受注目標に到達する発注を行った)顧客のこと。 |
ログブック | 整備記録。 |
ロゴ灯 | 空港で垂直尾翼にスポットライトのように照明を照らす装置。大型機では標準装備だが小型機では装備されていない。 |
ロストバゲージ | チェックインの際に預けた荷物が、(何らかの理由で)到着空港で出てこないこと。 |
ロッキード | アメリ力の航空機メーカー。古くはプロペラ旅客機を多く開発し、1970年にはL1011トライスターという3発ワイドボディ機を初飛行させたが、ジェット旅客機はこの1機種のみの生産で市場から撤退、その後は軍用機に専念、1995年にはマーチン・マリエッタと統合してロッキード・マーチンとなった。またボーイングがB747を開発したきっかけとなったのは、アメリカ軍の大型輸送機を設計したもののロッキード案が採用され、不採用になった設計図を基にしているので、ジャンボ機誕生に、間接的にはロッキードも関わっているといえる。 |
ワイドボディ | 機内通路が2列以上備わっている旅客機。B747、A300、L-1011、DC-10などがこれにあたる。胴体が若干細く、床下貨物室にLD-3タイプのコンテナを一列でしか積めないB767はセミワイドボディと呼び分ける。機内通路が一列のみの旅客機はナローボディと呼ばれる。 |