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現代の旅客機を特徴づけているコントロールの自動化装置は、AFCS(オートマチック・フライト・コントロール・システム、自動飛行制御装置)と総称されている。
これは自動操縦装置、航法装置(INSやIRS)、自動推力調整装置、計器着陸装置を結合させたシステムだ。
自動操縦装置(APS、オートマチック・パイロット・システム)は、飛行状態を計器類で把握し、機体の姿勢変化に応じてコンピュータで操縦装置を操作し、航法装置(INSやIRS)を結合させて、あらかじめプログラムされたコースを目的地まで自動的に飛行させるシステム。
自動推力調整装置(ATS、オート・スロットル・システム)は、自動的にパワー(スラスト)レバーを動かして、エンジンの推力を適切に調節する装置だ。スピード・セレクターでセットした速度(指示対気速度)を保持するよう、推力調節を自動的に行なう、自動着陸の際に電波高度計が約50フィートになると推力を自動的に絞る、さらに飛行状況に応じてコンピュータが計算した最大許容圧力比を保つという機能を備える。
自動着陸もこのシステムを備えることで初めて可能になる。また推力調節が不要だから、パイロットのワークロードも大幅に減少した。自動着陸装置(ALS、オートマチック・ランディング・システム)は、進入から接地の操作までを自動化した装置。
従来から視界が悪くても滑走路への進入は、計器着陸装置(ILS、空港に設置された装置)によって可能だったが、最後の接地操作だけは、パイロットが外部の視界を頼りにマニュアルで行なわねばならなかった。
自動着陸は、計器着陸装置、自動操縦装置、自動推力調整装置、電波高度計などが密接に連動することで、可能になっている。
ICAOでは全天候自動着陸装置の開発を目標に、着陸に5つのカテゴリーを設定している。
・カテゴリーI(CATI)着陸するか否かを決定するデシジョン・ハイト200フィート、滑走路視程2600フィート以上における着陸
・カテゴリーⅡ(CATⅡ)デシジョン・ハイト100フィート、滑走路視程1200フィート以上における着陸
・カテゴリーⅢa(CATⅢa)滑走路視程700フィート以上で、着陸最終段階で外界を見ながら着陸する
・カテゴリーⅢb(CATⅢb)滑走路視程150フィート以上で、外部視界に頼ることなく着陸し、外界を見ながら引き続き地上滑走する
・カテゴリーⅢc(CATⅢc)滑走路視程がゼロの状態で、外部視界に頼らず着陸および地上滑走を行う