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メインビルの1階は到着フロア。国際線を含めた全エアラインの到着口があり、新千歳に降り立った乗客は、みんなここに第一歩をしるすことになる。だが、到着ロビーに北海道らしさを感じさせる演出はほとんどない。北側の国際線到着口の前には外貨両替所がある。反対側のJAL
B到着口近くには三井アーバンホテル、診療所、薬底などがある。
ここからセンタービル1階に行くには、一度2階に上がってバス・タクシー専用レーンの上を越えなければならない。
広々としたみやげもの店に観光客らの熱気がうずまく
北海道は国内では珍しいほど交通における航空機への依存度が高い地域。その玄関口である新千歳空港は年間の乗降客数が約1800万人以上、1日に約5万人もの人々が乗り降りするという大規模空港だ。
空港名になっているのは所在地の千歳だが、到着した人の大半が目指すのは札幌。都市を示す3レターコードも札幌の略でSPKとなる(空港コードはCTS)。ここは北海道の玄関口であると同時に、180万人都市・札幌の玄関口でもある。
この地に飛行場が作られたのは80年ほど前。地元の人たちが切り拓いた滑走路に北海1号が降り立ったのが始まりだという。その後、旧海軍の基地となり、戦後は米軍の管理下に。1951年には米軍管理のまま民間機も乗り入れるようになった。
米軍からの返還後、防衛庁が管轄する千歳空港として運用されてきたが、88年に民間機専用滑走路が完成。
92年には現在のターミナルができ、新千歳空港に生まれ変わった。
この空港の特徴はやはり広大さ。広々とした北海道の土地を生かし、3000m滑走路が2本並行してある。隣接してさらにもう2本の自衛隊用もあるから、上空から見ると4本の滑走路が並び、まさに壮観。米国の大空港のようだ。
ターミナルビルも、その壮大さに合わせてなかなかスケールが大きい。ドーナツを半分に割ったようなビルのなかに出発や到着に必要な設備や、利用客が快適に過ごすための施設がぎっしりと詰まっている。
なかでもにぎわいをみせるのが出発フロアにあたる2階。センタープラザの周囲に様々なショップがひしめき合い、一つのショッピングアーケードを形作っている。かに、鮭、松前漬、ジャガイモ、パター、ラーメン。トラピストクッキーにバター飴、ホワイトチョコに「白い恋人」。
木彫の熊、アイヌ人形。人があふれる通路には店員の声がこだまして、その気がなくてもついつい買い込んでしまう。
ここに飛んでくるエアラインは国内便が日本航空、全日空、エアドゥをはじめとする会社。海外便は大韓、コンチネンタル、中国南方、中国東方、サハリン、キャセイパシフィックなどがある。国際線就航都市は極東地域が中心だが、ロシア・サハリン州の州都、ユジノサハリンスクが入っているところに土地柄を感じさせる。