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しかしLCCは、機体の運用についても切り詰めたコスト削減を行っており、多少の天候不良などでも運行スケジュールに影響を受けかねないという危うさを含んでいる。つまり多少の遅れは問題がない観光や帰省などの用件には適しているものの、定時運行や乗り換えの便などが重要になるビジネス客には不向きであるとも言えるのだ。
また、コストを切り詰めているがゆえ国際情勢に影響されやすく、破綻した格安航空会社も少なくない。来客としては両方を賢く使うべきではあるが、その未来像が同まるまでには、もう少し時間がかかるかもしれない。
こうした旅客機輸送のマーケティングとしては、2種類の形が存在する。ひとつは、point to pointといわれるもの。比較的小型~中型の機体で直接各地の空港間を結ぶものである。
そしてもうひとつの方式はハブ&スポークといわれるもの。これは、ハブとなる大空港間を大型の機体で結び、大空港と地方空港を小型機で結ぶというものだ。
これらの方式には一長一短があり、現在はpoint to pointの方が優勢気味だが、どちらが優れているかは一概にはいえない。飛行機製造会社のマーケティングとしては、ボーイングはpoint to point、エアバスは超巨大旅客機A380を中心としたハブ&スポーク方式を中心に考えているといわれるが、現在のところは、両社とも両方を狙ったマーケティングを展開している。こちらの方の結論が出るのもまだ少し先のことだろう。